やはり、市場は為替と株式に翻弄されているようです。
昨日の米新規失業申請件数が、市場予想を下回ったことで、一気にドル円は146.06円から147円台まで反発、日経225は34700円台から35000円台に反発しました。同指標の結果を受け、米国9月0.5%利下げ確率は、54.5%まで低下しました。
一つ言えることは、米雇用統計で米国景気減速懸念が拡大したため、今まで何でもなかった指標までが意識されているようです。それだけ、景気指標に敏感に反応しているということです。敏感に反応するということは、それだけ弱気筋も出てきているということと理解します。
基本は、未だ一昨日(8/7)のコメントと変わりありません。それと、昨日のコメントも照らし合わせて、ご参考にしてください。
【大証金】
市場環境が悪い中、意外に大証金は上昇しました。ただし、一昨日のコメントの通り、11500円は想定内の反発です。金の場合、待ち構えている現物の買いが入りやすいため、このような反発は当然意識する必要があります。昨日もコメントしましたが金の下落要因は、他商品のマイナスを補うための換金売りしか今のところ考えられません。そのため、売りは一切考えません。
とは言っても、11500円台を強気するつもりはありません。私の信用しているテクニカルで、短期トレンドが半日後変化するように思います。(下向きから横向き)そうなれば、突込みを買い拾てみることもできますが、いずれにしても3連休前ということもあり、引き続き様子見とします。市場環境が悪化しているため、回復に時間が必要と考えます。
【大証白金】
やはり、大証白金は反発に信ぴょう性がありませんでした。昨日の米経済指標を受け、NY銅価格は多少反発しました。その影響からNYプラチナも940ドル台まで反発したように思います。
昨日の私のコメントを思い出していただきたいのですが、3日間中国筋の現物買いが入っているため底堅く推移している一方で、市場環境の悪化から高いところを強気してはいけないと指摘した通りの動きです。
まだ、早いのです。先ほども金でコメントしたように、市場環境が整うには時間が必要と考えます。以前のショック安後を検証してみてください。上髭線・下髭線が普段より多くなっているのが理解できると思います。これが、ポジションの修正です。その修正がある程度行われない限り、高値を強気することはできません。
私は、むしろ早い段階で〇〇〇〇円~〇〇〇〇円まで反発したところでは、売りを考えたいと思います。米国9月利下げに関して多少の景気減速は不可欠であるため、大口投機家が新規買いしにくいように思います。
とは言え、金同様、短期トレンドは半日後に変化しそうです。それが変化してくれば、もう一段の反発も考えられます。反発を待って売り方針とします。
※私の言葉の使い方を注意していただければと思います。
買い目線=大勢買い、売り目線=大勢売り、買い方針=数日間・数週間の買い、売り方針=数日間・数週間の売りと使い分けています。
【日経225】
日経225は、やはり上下の振幅が大きいようです。一部では、先日の緊急三者会合で、公的年金の買いが入るとの噂も出ているようですが、そういった事実はございません。しかも、日銀の指数連動型上場投信のサイトは閉鎖しています。通常、このサイトで確認できました。そのため、噂の範疇と考えます。
なぜ、ここ最近下がっても買い拾われるか考えた場合、一つは日経先物などの証拠金アップと予想します。ここ数日間、当然取組は減少しています。おそらくそういったポジション調整が行われているように思います。もう一つは、海外投機筋の買戻しのように思います。昨日公表した投資部門別の海外投機家ポジションは、8月2日時点で1兆600億円程度の売り越しでした。(現物株と先物を含む金額)7月26日時点では、1兆5600億円程度の売り越しだったため、少し減少させているように思います。つまり、同筋の買戻しが入っていると判断しています。
ここからですが、基本は36000円を上回るかです。多くの投資家が2番底を意識していますが、取組減少、証拠金増加を考慮すると、大崩れはないように思います。そのため、私は一昨日(8/7)のブログで、34000円~36000円レンジを予想していました。今のところ、予想通りの動きになっております。仮に36000円を上抜けた場合は、37000円が意識されやすいため、戻り売りで考えている方はその価格を相場の分岐点に考えるのが良いでしょう。