今週は、米CPIよりも米小売売上高の指標が重要。市場は、インフレが鎮静化しているか否かよりも、米経済が減速傾向に入っているか否かに注目しているようです。そのため、木曜日が重要。それに加え、米国では、今週末にSQ値が算出されます。SQ前の水曜日・木曜日はポジション調整が起こりやすいため、注意する必要があります。
相場は安心したときに、また足を引っ張ります。喉元過ぎれば熱さ忘れるではなく、最低2週間から1か月間は注意が必要です。
【大証金】
大証金は、大幅反発しました。イランや新イラン勢力によるイスラエルへの報復攻撃が、早ければ今週内に実行するとの懸念から金が買い進まれたように思います。繰り返しになりますが、金は安全資産としての買いが入りやすいため、安易に売ることはできません。有事の金買いはあっても、有事のプラチナ買いはありません。商品の特性を意識して考えたいと思います。
イランがイスラエルを攻撃するまでは、買い拾われやすいでしょう。仮に攻撃した後、利食い売りが出た場合、状況に応じて買いを考えたいと思います。
ちなみに、短期トレンドは予想通り緩やかな上向きに変化しております。
【大証白金】
大証白金は、国内が休場している間に、欧州時間で買い拾われたように思います。NY銅価格が、昨日反発したことから、NYプラチナも950ドルを上回りました。
先週指摘しましたが、NYプラチナ価格920ドル前後では中国筋の現物買いが入りやすいものの、未だ米国経済が不安定化している中で、高値を買い進むプレーヤーが少ないように思います。しかも、内外ともにサマーバケーション入りしているため、商いも閑散している気がします。
私個人的には、もう一段高を予想しております。そういった反発があれば、売りを意識しておきたいと思います。
今回の相場は、為替から波及したものと考えます。日銀が不安定な株式市場を確認した上で追加利上げは行わないとした一方、9月米国利下げ幅0.25%、0.5%の確率は5分5分です。つまり、米国経済指標が悪化すると、市場は0.5%利下げを意識し、再び円高に振れ、米国景気減速からプラチナ価格の上値を抑える可能性が未だ予想できます。
今回の下落により大きな損失を出したファンドも少なくないと考えているため、まだ強気する相場ではないと判断しております。
【日経225】
日経225は、36000円を回復してきました。先週もお伝えしましたが、36000円を上回って取引終了したため、〇〇〇〇〇円~〇〇〇〇〇円までの反発を意識するのが良いでしょう。
いずれ、もう一度下押しがあると考えますが、あまりにも市場が下振れを警戒していたため、そのショートカバーが入っているように思います。よって、もう一段高を待っての売り方針とします。
以前までのレンジ34000円~36000円は、無効とします。