衆院財務金融委員会による閉会中審査は、午前9時から始まり、午後0時09分に散会いたしました。参院財務金融委員会は、午後1時から行われます。
かなり踏み込んだ話をしておりますが、皮肉なことに植田日銀総裁の発言時で円が買われる格好となりました。日銀が中央金利よりも今は緩和的であると常に述べていますが、その中立金利は1%前後であることが大方判明しました。
本日は、午後11時にパウエルFRB議長の講演も控えており、相場に対しては昨日のコメントをご参考にしてください。付け加えるならば、ストップロスだけは明確にしてください。私が示している価格(ストップロスライン)は、相場の分岐点を表すものになります。(会員サイトで明確に掲載)その価格を下回った場合は、買い玉を撤退します。
冒頭でも述べたように、植田日銀総裁の発言時に円高に動くのは、市場が植田日銀総裁=円買い、つまりタカ派と思われているからだと思います。一方、本日のパウエルFRB議長の講演では、市場はハト派を意識すると思われます。市場は9月会合で0.25%、若しくは0.5%の利下げを行うかヒントを得ようとしますが、おそらく同氏はそのような発言はしないと思います。同氏が、今の米国景気をどのように把握しているかがポイントになります。景気後退はしていないということならば、0.25%の利下げが濃厚になり、ドル円は145円をベースとして上振れることでしょう。しかし、景気後退懸念があるのならば、145円をベースとして下振れることでしょう。
日銀総裁=タカ派(円高)、FRB議長=ハト派(ドル安)との見方が大半であるため、ドル安・円高は仕方がありません。
ビックイベント時には、仕掛けることは考えずに、反対に動いた時の対応のみ考えるのが良いでしょう。