相場の基本・カラクリを意識したうえで・・・。18:49

 先週末のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長は、9月利下げを明確にし、利下げのペースを今後入手するデータ次第と発言したことから、市場は再度ハト派的と受け止めたようです。

 先週末もコメントしたように、やはりハト派に反応してきました。今回のドル安・円高は想定内です。今回の日米中央銀行トップ発言が一巡すると、米経済指標が重視されます。米インフレ指標は、あまり反応せずに、景気・労働指標などが注目されると考えます。来月の米雇用統計で再び0.5%利下げが意識されるかポイントになります。

いずれにしても、9月FOMCは、0.25%利下げを予想します。

 本日は、基本トレードについてコメントします。繰り返しになりますが、重要なことになりますので、ご自身で解釈していただければ幸いです。

 その前に、一番損失を出す投資家は、損失を放置するケースです。私のブログでは、利益が出た場合は自由に決済、損失が出た場合はストップロスとコメントし、リスクマネジメントを撤退しております。一番最悪なケースは、8月初旬のように、安値で決済せざるを得ないことです。相場への危機感がないケースです。そうならないための指標として考えて下さい。

 基本・・・ロウソク足です。3点だけ意識しておきましょう。1点目が前日高値、2点目は前日安値、3点目が当日終値です。この3点が重要です。繰り返しになりますが、当然上髭・下髭(一時的な高安)があり得ます。これについては、個々の投資家の力量になります。

本日、日経225・大証金共に、前日安値を下回りました。しかし、終値ベースで安値を上回り、ロスカットは成立しませんでした。ただし、一時的な安値では評価損が大きくなります。先日もお伝えしましたが、仮に本日のケースで考えた場合、前日安値で買い玉をロスカットし、再度終値で前日安値を上回った場合、買い直すのも一つのトレードです。

【大証金】

 本日、11629円まで下落しましたが、結果的に11664円と前日比48円安まで値を戻しました。先週末、パウエルFRB議長の講演によりドル安に推移したため、NY金は堅調な動きを見せております。分かりにくくなるかもしれえませんが、同氏が発言したことでドル安・円高に動いた場合は、ドル安が強調されます。一方、植田日銀総裁の発言でドル安・円高に動いた場合は、円高が強調します。つまり、ドル安が強調した場合NY市場は反発しやすくなりますが、円高が強調した場合NY市場はあまり反応せずに、日本市場は円高の分下振れしやすくなります。

 明日の大証金は、前日の安値が11629円に引き下がったことで、売り転換しにくくなります。しかし、相場が上昇するには、前日高値11808円を上抜けて取引終了することが条件になります。よって、目先はレンジ相場を意識したトレードが有効と考えます。

【大証白金】

 大証白金も上値の重い展開となりました。しかし、前日の安値を下回らずに取引終了したため、短期〇〇方針継続中です。ただし、もうしばらくドル安・円高が予想できることから、大証白金の上値にも限界があると考えます。ましてや、金は安全資産として考えられる一方、プラチナはモノという認識が強いため、米国景気指標次第ではNYプラチナ価格の下押しも意識しておくべきでしょう。

 今すぐに大きく下落するとは思いませんが、常に前日の安値を意識したうえで、短期〇〇方針とします。ちなみに、NYプラチナが反発し、大証白金も〇〇〇〇円台まで反発した場合は、売りを考えたいと思います。

【日経225】

 日経225は、38000円を挟んでの揉み合いとなっております。本日、一時的に前日安値を下回ったにもかかわらず、終値ベースでその安値を上回ったことは評価すべきでしょう。常に、大幅下落する前は、前日の安値を下回るケースが多く見受けられます。そうならないということは、今は下落する相場ではないということになります。

 よって、37000円前半の買い玉は、そのまま維持します。買い方の場合は常に前日安値を意識し、売り方の場合は前日高値を意識しましょう。

 

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