為替は、国内商品をトレードするうえで重要な存在。17:42

まず初めに、相場をちゃんと冷静に見てみましょう。ポジショントークは、意味を成しません。自身のポジションの反対に動くと、相場がおかしいとか、相場のせいにする方もいますが、相場がおかしいのではなく、相場の変化に気づけないのがおかしいということになります。私は、そう思います。

 大半の投資家は、売り買いの2択で買いを選択しがちです。当然、上昇相場もあれば、下落相場もあり、レンジ相場もあります。繰り返しになりますが、私たちは先物取引、つまり先取り取引を行っているわけです。今後上昇する相場なのか、それとも下落する相場なのかを冷静に分析する必要があります。今の相場が、どの要因で動いているのかを知っておく必要があります。

 ドル円は、今後円安に動くのか、円高に動くのか考えていきましょう。私は、5月ごろに、7月円高を予想し、更に8月も円高に動くと予想しました。詳しい内容については、過去のブログをご覧ください。

 8月5日にドル円が141.6円まで下落したのは、何が要因だったのでしょうか。この時は、既に日銀は政策金利を0.25%に引き上げ、追加で0.25%利上げを市場が意識。一方、パウエルFRB議長はFOMCで9月利下げを示唆し、翌日米雇用統計悪化で、市場は9月0.5%利下げを意識しました。その結果、141.6円までドル安・円高が進んだと考えます。

 ここで考えてみていただきたいのは、市場は日米金利差0.75%縮小を既に織り込んだことになります。日米金利差が0.75%縮小しないのならば、ドル円140円を維持することでしょう。ただし、FRBが025%利下げを4回以上行うとした場合、日銀が利上げしないとしても140円を下回ることが想定できます。そのように解釈すると、今年末から来年にかけて130円台までドル円は下落すると予想します。既に日米金融政策は転換しており、ドル高・円安は考えにくく、いずれ更なる円高を予想します。相場の流れには逆らえません。

よって、円高が止まったと判断するよりは、再び円高に動くことを意識しておきましょう。

 昨日は、相場の基本とカラクリの話をしました。本日は、ドル円の今後見通しをコメントしました。ドル円は、相場の中心です。そのドル円を見誤ると、トレードが困難になります。軸をしっかりイメージすることが重要です。

【大証金】

 大証金は、やはり上値の重い展開になりました。本日会員サイトでは、11700円台の買い玉を〇〇〇〇〇円以上で一旦決済を提案しました。本日日中時間では、その価格を僅か上回ることができませんでした。しかし、その方針は継続中です。

 短期トレンドが、数日間変化できないことと、短期買われすぎの水準まで価格が反発したため、買い玉を一旦決済することにしました。ここで言えることは、次の買いエントリーです。再三お伝えしていますので、ご理解していただいていると思いますが、前日高値11756円を上回って終えた場合、翌日夜間取引から買い出動とします。しかも、新補8月限です。

ちなみに、前日高値を上回れずに終えた場合、買い出動は見送りとします。

【大証白金】

 大証白金もやはり上値の重い展開となりました。以前から述べているように、NY市場の高値を買うプレーヤーが不在です。今回のNYプラチナ反発は、以前売り叩いた大口投機家のショートカバーによるものと考えます。

 ここでのポイントは、市場に投資資金が流入しているのか、流出しているかです。仮にショートカバーであるのならば、投資資金は流出していることになります。流出していることを深く考えても仕方ありません。流出しているのであれば、エネルギーが蓄積していないということになり、反発は一過性と考えます。投資資金が流入した場合は、大口投機家が買い煽っていることを意味し、大相場、若しくは上昇継続の可能性が出てきます。トレードするには、重要なことです。

 いずれにしても、NYプラチナの上昇はあまり期待できません。反発があっても、継続性がないと考えます。しかも、為替が1か月前に比べ17円円高に動いております。円高は、国内商品コストダウンになりますので、これだけでも600円変わってきます。

ただし、前日の安値を下回って終えない限り、4450円以下の買いは維持とします。あくまでも短期目線です。ここ数日間、NY銅価格が堅調に推移していることや、NYパラジウムが960ドル台まで反発していることが、NYプラチナを売り叩きにくい理由と考えます。

【日経225】

 日経225は、やはり一進一退の動きになっております。昨日もお伝えしたように、すぐに下落する相場ではないと判断しております。そのため、37000円前半の買い玉は、前日安値を下回って終えない限り維持とします。

 ここでのポイントは、明日の終値で日経225が38350円を上回れるかです。一時的な高値は、無視です。全て終値ベースです。その価格を上回って引けた場合は、39000円を窺う可能性があります。今は、買いの意識で臨みたいと思います。

ストップロスは、引き続き前日安値を目安とします。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事