まず初めに、相場をちゃんと冷静に見てみましょう。ポジショントークは、意味を成しません。自身のポジションの反対に動くと、相場がおかしいとか、相場のせいにする方もいますが、相場がおかしいのではなく、相場の変化に気づけないのがおかしいということになります。私は、そう思います。
大半の投資家は、売り買いの2択で買いを選択しがちです。当然、上昇相場もあれば、下落相場もあり、レンジ相場もあります。繰り返しになりますが、私たちは先物取引、つまり先取り取引を行っているわけです。今後上昇する相場なのか、それとも下落する相場なのかを冷静に分析する必要があります。今の相場が、どの要因で動いているのかを知っておく必要があります。
ドル円は、今後円安に動くのか、円高に動くのか考えていきましょう。私は、5月ごろに、7月円高を予想し、更に8月も円高に動くと予想しました。詳しい内容については、過去のブログをご覧ください。
8月5日にドル円が141.6円まで下落したのは、何が要因だったのでしょうか。この時は、既に日銀は政策金利を0.25%に引き上げ、追加で0.25%利上げを市場が意識。一方、パウエルFRB議長はFOMCで9月利下げを示唆し、翌日米雇用統計悪化で、市場は9月0.5%利下げを意識しました。その結果、141.6円までドル安・円高が進んだと考えます。
ここで考えてみていただきたいのは、市場は日米金利差0.75%縮小を既に織り込んだことになります。日米金利差が0.75%縮小しないのならば、ドル円140円を維持することでしょう。ただし、FRBが025%利下げを4回以上行うとした場合、日銀が利上げしないとしても140円を下回ることが想定できます。そのように解釈すると、今年末から来年にかけて130円台までドル円は下落すると予想します。既に日米金融政策は転換しており、ドル高・円安は考えにくく、いずれ更なる円高を予想します。相場の流れには逆らえません。
よって、円高が止まったと判断するよりは、再び円高に動くことを意識しておきましょう。
昨日は、相場の基本とカラクリの話をしました。本日は、ドル円の今後見通しをコメントしました。ドル円は、相場の中心です。そのドル円を見誤ると、トレードが困難になります。軸をしっかりイメージすることが重要です。
【大証金】
大証金は、やはり上値の重い展開になりました。本日会員サイトでは、11700円台の買い玉を〇〇〇〇〇円以上で一旦決済を提案しました。本日日中時間では、その価格を僅か上回ることができませんでした。しかし、その方針は継続中です。
短期トレンドが、数日間変化できないことと、短期買われすぎの水準まで価格が反発したため、買い玉を一旦決済することにしました。ここで言えることは、次の買いエントリーです。再三お伝えしていますので、ご理解していただいていると思いますが、前日高値11756円を上回って終えた場合、翌日夜間取引から買い出動とします。しかも、新補8月限です。
ちなみに、前日高値を上回れずに終えた場合、買い出動は見送りとします。
【大証白金】
大証白金もやはり上値の重い展開となりました。以前から述べているように、NY市場の高値を買うプレーヤーが不在です。今回のNYプラチナ反発は、以前売り叩いた大口投機家のショートカバーによるものと考えます。
ここでのポイントは、市場に投資資金が流入しているのか、流出しているかです。仮にショートカバーであるのならば、投資資金は流出していることになります。流出していることを深く考えても仕方ありません。流出しているのであれば、エネルギーが蓄積していないということになり、反発は一過性と考えます。投資資金が流入した場合は、大口投機家が買い煽っていることを意味し、大相場、若しくは上昇継続の可能性が出てきます。トレードするには、重要なことです。
いずれにしても、NYプラチナの上昇はあまり期待できません。反発があっても、継続性がないと考えます。しかも、為替が1か月前に比べ17円円高に動いております。円高は、国内商品コストダウンになりますので、これだけでも600円変わってきます。
ただし、前日の安値を下回って終えない限り、4450円以下の買いは維持とします。あくまでも短期目線です。ここ数日間、NY銅価格が堅調に推移していることや、NYパラジウムが960ドル台まで反発していることが、NYプラチナを売り叩きにくい理由と考えます。
【日経225】
日経225は、やはり一進一退の動きになっております。昨日もお伝えしたように、すぐに下落する相場ではないと判断しております。そのため、37000円前半の買い玉は、前日安値を下回って終えない限り維持とします。
ここでのポイントは、明日の終値で日経225が38350円を上回れるかです。一時的な高値は、無視です。全て終値ベースです。その価格を上回って引けた場合は、39000円を窺う可能性があります。今は、買いの意識で臨みたいと思います。
ストップロスは、引き続き前日安値を目安とします。