FOMC前は警戒。底打ち判断も一定レンジをイメージ。17:46

 先週ウォール・ストリート・ジャーナルが、9月会合でFRBは0.5%の利下げを検討していると報じ、それに加えNY連銀前総裁がコラムの中で0.5%利下げを予想、その思惑から0.5%利下げ確率が67%まで急上昇し、ドル円は一気に139.50円台まで下落しました。

 11日のブログで140円を割り込んだとしても一過性と述べたように、現時点では140.60円まで戻しております。早すぎます。個人的には、FOMC前に0.5%利下げをほぼ織り込んだように思います。仮に、FOMCで0.5%利下げをしたとしても、サプライズにはなりにくいと考えます。現時点(17:00)でも、0.5%利下げ確率は67%のままです。

 繰り返しになりますが、0.25%利下げはマーケットにとってポジティブに評価する一方で、0.5%利下げはネガティブに反応しやすいと考えます。

 以前から今月FOMCで、ドットチャートが重要と述べてきました。年4回公表するドットチャート、前回6月時点では、今年末の政策金利中央値を5.125%としていました。つまり、FOMCメンバーは1回利下げを予想していたわけです。しかし、今では市場が年末中央値4.125%と予想しています。つまり、1.25%利下げ予想。年内残り3回FOMCを実施するため、2会合で0.5%ずつ利下げすると予想しているわけです。そこまで急ピッチに利下げする必要があるのか疑問ですが・・・。

 ここまでハト派に傾いている市場なだけに、年内利下げ幅が1%未満ならば、タカ派的な動きが予想できます。つまり、ドル高・円安です。いずれにせよ、今回のFOMCは重要になります。

【大証金】

 大証金は、基本突込み買い方針です。FOMC前ということもあり、高値を買う相場ではないでしょう。短期トレンドは上向きに変化していますが、11700円台では少し時間をかけるように思います。よって、〇〇〇〇〇円まで突っ込みを狙って買い拾いを考えたいと思います。

【大証白金】

 大証白金も短期買い継続です。中期的に買い方針にしていない理由は、やはり円高懸念です。ただし、当面の底打ちをしたと判断しております。

しかも、ドル円が140円で推移していることもあり、大証白金4400円台を弱気することは一切考えておりません。この理由としては、NYプラチナが底堅く推移すると予想しているからです。今では以前と異なり、NY銅価格が堅調な動きを見せており、簡単にはNYプラチナが下落しないと予想しております。

 警戒するとしたら、円高基調と、やはり中国経済不安です。話は前後するかもしれませんが、先日のWPICプラチナレポートで堅調なプラチナ需給見通しを公表した一方で、中国不動産価格低迷による経済不安が、NYプラチナが上昇を妨げることが予測できます。それが需給です。相場は、価格によって需要と供給が変化します。

ちなみに、NYプラチナの上昇余地は、まだあると判断しております。

【日経225】

 日経225は、円高の影響で本日も一時的に35000円半ばまで下落しました。当面の底打ちはしたと判断していますが、だからと言って上昇し続ける相場でもないと考えます。先週末の9月限SQ値が36906円であったため、37000円が上値の抵抗にもなりそうです。

 ちなみに、今の市場は8月初旬とは異なります。7月は、ほとんどの投資家が楽観視していました。しかし、今では相場が下がると弱気が増える傾向にあります。そういった状況下で、下げ続けることは考えにくいと思います。よって、底打ちと判断したものの、一定レンジをイメージした逆張りで臨みたいと思います。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事