いよいよFOMCの結果が発表されます。
このサイトを日々ご覧になっている方は、ある程度イメージしていただいたと思います。本日は要点だけをまとめてみたいと思います。
その前に、昨日米小売売上高が、市場予想を上回ったことで、ドル円は142円半ばまで上昇しました。ただし、発表後の0.5%利下げ確率は65%で推移し、単なるドル売り・円買いの巻き戻しが入ったと考えます。現時点(17:00)でも、0.5%利下げ確率が63%です。
今回のFOMCは重要です。
ポイントは、今回何%利下げするか?年内に何%利下げするか?来年何%利下げするか?の3つです。当然、パウエルFRB議長の記者会見も注視する必要があります。
まず初めに、今回何%利下げするかです。
市場は、0.25%利下げならば米国経済思ったほど悪くないと考え、0.5%利下げならば大幅利下げするほど米国経済後退していると考えることでしょう。
次に、年内何%利下げするかです。
このことを確認するのは、ドットチャートです。FOMCメンバーの見通しが出ます。6月会合のドットチャートでは、9月・11月・12月の3会合で0.25%利下げ見通しを公表しました。しかしながら、市場は1.25%利下げを予想しています。FRBがどこまで市場に近づくかが注目されるところです。
最後に、来年何%利下げするかです。
こちらもドットチャートで確認できます。6月会合では、2025年に1%利下げ見通しとしていました。市場は、1.25%利下げを予想しています。
つまり、6月のFRB政策金利見通しは、来年末まで1.25%利下げです。一方、市場は、2.5%利下げを予想しています。かなり、市場はハト派的に予想しています。
市場予想は、ほぼほぼ織り込まれており、FRBがそれよりもタカ派見通しを公表した場合、ドル高・円安に反応すると考えます。
繰り返しになりますが、0.25%利下げはポジティブ、0.5%利下げは状況によってネガティブに反応します。しかし、既に0.5%利下げを織り込んでいる分、反応は限定的のように思います。3つのポイントのうち、今回の利下げ幅と年内の利下げ幅は重要視するように思えます。
ビックイベント前ということもあり、大証金と大証白金、日経225については、先日のサイト、若しくは会員サイトをご参考にしてください。多くを述べても意味がありませんので。