相場は、買いたい人、売りたい人で成立します。18:02

 昨日は、米高官の『緩やかな利下げが適切』、『FRBは利下げを一時停止する可能性がある』などとの発言で、年内据え置き確率が浮上し、ドル円は149.9円まで上昇しました。(依然述べたドル円予想レンジを意識しておきましょう)

 マヒしてはいけません。いずれにしても、FRBは利下げ方針、日銀は利上げ方針です。これだけは、すり替えることができない事実です。仮に、米国の景気・労働指標が悪化した場合、ドル安・円高に動きやすくなることも認識しておきましょう。

【大証金】

 大証金は、大幅上昇になりました。簡単にコメントします。

 会員サイトで述べましたが、中期トレンドは12750円以上買われすぎの領域になります。しかし、短期トレンドが上向きに転換し、〇〇〇〇〇円以下売られすぎになるため、ここで優先するのは短期トレンドです。

つまり、高値は利食い、若しくは様子見とし、突込みを買い拾うのが良いと考えます。ただし、あくまでもストップロスは、前日安値12654円を下回って終えた場合のみです。

ちなみに、12620円前後の買い玉は、前日安値を下回って終わるまで維持とします。

【大証白金】

 大証白金は、4800円まで上昇しました。ほぼ想定通りの反発です。先週末に、吹き値は利食いを意識するようにと伝え、ご覧になった方は一部、若しくは全部利食いしたと思います。それで良いと思います。やはり、昨日NY市場で1000ドルを上回ってきました。これは、大口投機家(ファンド)のショートカバーと考えております。先週末と昨日、同筋の売りポジション(以降、ポジと述べます)は、先週火曜日時点(先週末CFTC建玉明細)に比べ、3000枚程度減少していると思います。

ここで整理しておきましょう。

 以前から述べているように、この相場は大きく上昇するとは思えません。そのため、必ず意識するのは下値です。下値を切り上げるならば、弱気する必要がなく、私自身NYプラチナは950ドルが現時点での下値限界値と考えております。ただし、11月中旬は、その下値抵抗を下回る可能性があるため注意しましょう。

詳しくは、お問い合わせください。

 話は続けますが、なぜ相場が上昇し続けることができないかです。当然、相場上昇には条件があります。①大口投機家の買いポジが微量であること②大口投機家の売りポジが、買いポジ相当であること③大口当業者の売りポジが微量であることです。これらの条件を満たしたときは、相場は上昇へと発展します。

しかし、今はどうでしょう。大口投機家の買いポジは46000枚を維持しており、売りポジは22000枚程度です。(先週末CFTC建玉明細)2点注意することがあります。1点目は同筋の買いポジが3週連続横ばいであることです。つまり、新規買いをしていないということです。これでは相場は上昇し続けることができません。もう1点は、同筋の売りポジが微量であるということです。これでは、ショートカバーでの反発力が鈍いと考えるしかありません。

 次に大口当業者(現物取扱業者)です。簡単に述べますが、売り越し枚数は31000枚程度です。これだけのポジションは、1月2日と5月21日時点と同じくらいの大量売り越しになっています。つまり、大量に現物筋が売っているということです。(その後のNYプラチナをご確認ください。)

 相場は、単に上昇する下落するではありません。買う人が居なけば、相場は上がりません。相場が上がるためには2種類のケースがあります。大口投機家の新規買いか、大口投機家のショートカバーかです。大相場になるには、両方が組み合わさったケースのみです。それだけは意識しておきましょう。今は、反発した場合、ラッキーと思って利食いをするのが良いでしょう。

 よって、10月いっぱいは、〇〇〇〇円台買い狙い、吹き値利食いでトレードしたいと思います。11月中旬からは、相場が変化する可能性があるため、注意しておきましょう。

【日経225】

 日経225は、10月限SQ値を上抜け、40000円台を突破しました。想定通りの動きになりました。先週末お伝えしたように、40000円を突破したことで、レンジ幅を500円引き上げて考えていこうと思います。

 全ての金融商品に言えますが、あまり上昇し続けることは意識しない方が良いでしょう。逆張りで『突っ込み買い』、吹き値売りの繰り返しをすれば、うまく回転が効くと思います。あとは、前日安値を下回って終えるかだけです。前日安値を下回って終えた場合は、買い相場を『諦める』しかありません。そうでない限り、買い相場を意識してトレードするのが良いでしょう。

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回帰トレンドの考え方

 

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