『強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく』は、大相場の格言です。
昨日、『相場のリズムを意識するにあたり、前日安値がポイント』と題してコメントしました。なぜならば、多くの投資家が、相場下落後に後悔することは『ついつい高値を買ってしまった』だと思うからです。全てが、あとの祭りです。買うのも相場、売るのも相場、休むのも相場です。買えないのならば、休むのも良し。買おうと思ったときは、1枚でも買ってみるのも良しです。間違えてもすぐ決済できる枚数で買うのが良いと考えます。
プロと言われるトレーダーや著名投資家でも、7割近く失敗します。失敗が悪いことではありません。相場の間違えに気づかないことが悪いことです。勝率ではなく、その一回・一回の内容だと、私は考えます。
話は、少し逸れましたが、相場が天井を打つときは、買い方が気持ちよくなった時です。自分に酔ってしまった時なのです。それを見分けるには、やはり25日移動平均線との乖離率になります。25日移動平均線よりも相場が上に位置しているのは、買い方がプラスの値洗いであるということです。その平均線と価格との乖離が大きければ、買い方投資家が陶酔しているという証拠になります。(常にいう話ではありませんので、このことは自分のものにしてください。)
【大証金】
昨日大証金は、13300円台で買いと提案し、前日安値13339円を下回って取引終了はストップロス、反発したところは自由に利食いとコメントしました。ここからの大きな相場は考えられないと、付け加えてコメントしました。昨日、夜間取引内で13459円まで反発したことから、利食いした方、利食いできなかった方もいたと思います。
25日終値は13345円と辛うじて前日安値を上回りましたが、来週月曜日13318円を下回って終えた場合は、買い玉決済とします。(昨日の反発で利食いできなかった方のみ)
来週からは月末、11月入りすることもあり、NY金市場における大口投機家の手仕舞い売りが出やすくなると予想します。そのため、ここからの買いは見送りとします。
※毎日のコメントを点ではなく、線で解釈してください。私は、その場その場でコメントしているわけではありません。
【大証白金】
一方、大証白金は、25日終値で前日安値を下回りました。私のコメントを常時ご覧いただいている方は、何となくリズムが変わったのかなと思って頂いたことでしょう。
私は、先週からNYプラチナにおける大口当業者(現物取扱業者)の大量売りにフォーカスしてきました。しかし、NY金が高値更新したことで、予想以上にNYプラチナ市場で大口投機家の買いが入り、イメージしていなかった1050ドルを突破しました。ただ、その都度、大口当業者は売り向かっていると考え、いずれ11月に向け、下落相場があるとの予測の下で、高値は見送りとしてきました。あくまでも私の展開ですが。
こちらのチャートを再度ご覧ください。
こちらは、NYプラチナ日足チャートになります。①は11月15日までの一週間のロウソク足になります。先日もコメントしたように、この期間は大口投機家のショートカバーによるものでした。
②は、大口投機家が新規買いで上昇したとみられるロウソク足です。常に私は、NYプラチナの取組高と出来高が重要と述べているように、この期間は取組高が9389枚増加しました。今までも同筋の買いポジションが大量であったにもかかわらず、更に増やしたと考えます。これがバブル化です。ただし、バブルはいずれ弾けるものです。以前NY原油が150ドルまで上昇した時も、他商品がオイルマネーにより一緒に上昇しました。しかし、結果的に、その後リーマンショックで全て暴落したわけです。つまり、材料が何であれ、買われすぎたものは売られるということになります。(この相場のカラクリは、以前も、今も、これからも変わりません)
話は戻しますが、私は既に売りを考えております。NY市場が前日安値を下回って終えると、2か月間上昇した相場の天井と判断します。私が、予想していた上値水準を上回ったということは、それだけ過熱・陶酔した相場であるということです。よって、昨日も述べたように、2~3日反発も考え、大証白金は戻ったところを売りで臨みたいと思います。
日経225は、衆院選投開票日前ということもあり、コメントをお休みいたします。
https://first-traders.com/information/15516/
無料会員サイトのサンプル
https://first-traders.com/information/15519/
回帰トレンドの考え方