未だ、下落・修正安の領域!?18:26

 FOMCの結果は、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、4.50-4.75%に決定しました。その後のパウエルFRB議長記者会見では、次回の利下げに関し、データー次第と含みを持たせました。そして、トランプ米大統領が就任したからといって、金融政策方針転換はしないとのことでした。

 次回会合では、0.25%利下げを行うかもしれませんが、来年の利下げ幅を修正する可能性があります。

 本日は、ドル円に関し、検証したいと思います。

 FRBが政策金利を0.25%引き下げたことで、ドル円は152円台まで突っ込みました。ただし、トランプラリー(トランプトレード)の一部が、未だドル買い・円売りポジションを維持しているように思います。

 私の予想では、上下院共に共和党が制すると、トリプルレッドになり、再度ドル高・円安になるとの期待が含まれているように思います。ただし、相場はそんなに甘くはありません。私は、以前からドル円の上値を153.5円と予想し、6日に154.72円まで上昇しましたが、いずれ修正安があると今でも予想しております。つまり、円高予想をしています。投機的な上昇は、全く信用できるものではありません。

私なりに、今の日米金利差(2年物国債利回り)を比較してみました。

 7月3日につけたドル円161.95円時の金利差は、4.358%でした。4月30日にドル円が157.84円まで上昇した時の金利差は、4.761%。よく見てください。4月30日よりも7月3日の方がドル高・円安にもかかわらず、金利差は4月30日の方が拡大しています。つまり、この流れによって、投機的な人気が160円越えを演じたと考えます。

しかし、FRBは9月から利下げに政策転換し、日銀は7月から利上げに政策転換しました。このことによって、現在では日米金利差が3.685%まで縮小しております。おそらく、年内は縮小傾向にあると予想します。そのように考えますと、今までとは異なりドル買い・円売りポジションを持続するのは困難と判断しています。

 よって、ドル円は150円を割り込み〇〇〇円前後まで修正すると予想します。おそらく、今の米国経済を考慮すると、140円を下回るドル安・円高はないものと考えます。

【大証金】

 大証金は、やはり上値の重い展開となりました、私は、売りの話は一切しませんが、本日会員サイトで13400円以上は売り物が出やすくなると指摘しました。本日の終値ベースで先週安値を下回ったため、当面修正安をイメージしたトレードが有効と考えます。

 NY金取組高は、数日間で36820枚減少しました。以前から指摘しているように投機筋の手仕舞い売りが活発化し、価格急落、取組高減少につながったと思います。しかし、私の経験上、一度買いポジションを解消した大口投機家は、再度買い直すようなことはあまり多くありません。当然、多くの投機筋は、価格下落時では買いません。

 以前から述べているように、ヘッジファンドの45日前ルールに加え、中国・インドの需要減退、米トランプ大統領再選が、どうしても気になります。

 もうしばらく上下動すると思いますが、突然梯子を外すような下落があるかもしれません。よって、今は一切買うつもりありません。

【大証白金】

 大証白金は、一進一退の動きが続いております。NY市場では、1000ドルを挟んだ攻防戦になっているようです。しかし、私は先日から述べているように、内外ともに天井を打ったと判断しているため、売りの考えしかありません。

 相場はすべてが流れです。上昇相場の時は、投機筋が煽って買い上げる傾向があり、予想以上の高値を出します。しかし、その上昇相場が天井を打った場合、今までの上昇が嘘のように相場は上がらなくなります。これが日柄の若さと、日柄の衰えです。相場は早いもん勝ちです。時間が経つにつれて相場も年を取ります。そうなると、上値の重さが明らかになってきます。

 相場は、執着ではなく、信念を持つことが重要です。天井を打ったと判断したのであれば、売りしかトレードはしません。売りが引かされたら損決済し、また下がり始めたら売り直すの繰り返しです。

 私がプラチナを弱気している理由は、当然天井を打ったと判断していることに加え、NY市場における大口投機家の買い玉が完全に整理されていないとの考えと、中国実需がNY市場970ドル台水準でもあまり買っていなかったことなどから、〇〇〇ドルまでは下落すると予想しています。

よって、引き続き4900円台の売り玉は、前日高値を上回って終えた場合のみ決済とします。

【日経225】

 日経225は、やはり40000円が分厚壁のようです。私は、39000円台を買う気にはなりません。短期トレンドは上向きになっていますが・・・。本日発表した先物・オプションSQ値は、39901.35円でした。やはり、40000円近辺。この価格が当面のレンジ上限と考えても良いと思います。

 買いにくい理由として、日経平均PERの水準です。昨日時点ではありますが、PERが16倍を上回っておりました。7月の日経平均上昇時は、PERが17倍まで上昇しましたが、今もそういう環境かと考えると、かなり違うように思います。

よって、今は様子見継続しています。

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