何かがおかしくなっている米国市場。18:23

米大統領にトランプ氏が選出されたことで、何かがおかしくなっております。

 ドル円は、私がイメージしている水準を上抜けてきました。これは、円安というより急激なドル高が影響しています。ドル指数は、4月~5月の水準まで上昇しております。トランプ氏への期待感やインフレ再燃により、利下げのペースが鈍化するのではとの見方から米長期利回り上昇させ、ドル高・円安に動いているようです。

 そのため、12月FOMCの0.25%利下げ確率は、62.4%(1か月前84.4%)に低下しております。昨日もお伝えしたように、材料出尽くし感が出ない限り、投機筋はドル買い・円売りを継続するように思います。まずは、米下院で共和党が過半数を得るか注目したいとおもいます。残り、2議席です。

 FRBが利下げしているにもかかわらず、長期金利が上昇していることで、今後の相場に影響をもたらすように思います。このチャートをご覧ください。

 NY銅日足チャートになります。景気先行指標として用いられる銅価格ですが、ここ数日間低下しております。なぜか、市場は悲観的な動きになっておりません。相場下落に注意しておきましょう。

相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく・・・。

【大証金】

 大証金は、本日反発しました。この程度の反発はあり得ます。訂正:昨日のコメントで、今月に入り600円程度下落とお伝えしましたが、800円程度の下落でした。

 私は、未だ『金』の下振れがあると予想します。(修正安継続)NY市場で取組が減少しており、買い方大口投機家の手仕舞い売りが出ていると思われますが、今週いっぱいファンドの45日前ルールが継続していることや、今月中旬以降NY市場で12月限から2月限へのロールオーバー(限月乗り換え)が行われるため、今月いっぱいは売り物が出やすくなると予想します。

しかも、米国長期金利が上昇している中で、高値を買うプレーヤーは少ないように思います。

 よって、未だ様子見継続とします。※当サイトでは、金の売りの話は一切しません。買うか、買わないかだけです。

【大証白金】

 大証白金は、若干反発しました。昨日、NY市場で955.9ドルを下回ったときの出来高に注目したいと述べましたが、昨日の出来高は推定28481枚と思ったほど多くありませんでした。

 一方、取組面を見ますと、相場下落にもかかわらず増加しております。これは、大口投機家が新規売りしている現れと考えます。プラチナに関しては、様々な不安要素があるため、未だ下値を試す展開を予想しております。こちらのチャートをご覧ください。

 NYプラチナ日足チャートになります。①は、先ほどお伝えした下値抵抗線です。②は、9月~10月までの上昇トレンドを意味します。ただし、そのトレンドを下回ったことで、③が存在してきます。これが、相場の流れ・リズムです。ちなみに、大口投機家は流れが変わると今までのポジションを減少させ、流れに合わせたポジション取りをしてきます。いつまでも買いや売りにしがみついているわけではありません。これが、ファンドマネージャー及びディーラーの取引手法です。

 為替の動きは予想外ではありますが、今回はドル高がメインであり、もうしばらくNY市場は下振れすることでしょう。ここからは、NYプラチナ市場の取組増減というより、出来高が40000枚を上回るか注目していきたいと思います。

 よって、4900円台の売りポジションは、引き続き前日高値を上回った場合のみ決済とします。

【日経225】

 日経225は、やはり急落してきました。正直、39000円台をキープすることは困難と予想していました。その理由は、昨日コメントしていますので、割愛します。昨日のコメントに付け加えるならば、米国以外の株式市場が低迷しているということです。全ては、トランプ氏が次期大統領に選出されたことへの警戒感のように思います。

 本日の終値38650円で新規売りが成立しました。昨日のコメントでも本日会員サイトでも、前日安値を下回った場合は新規売りを提案しました。やや下げすぎのようにも思えますが、相場は値ごろ感ではありません。市場の反応です。よって、明日以降、前日高値を上回った場合のみ売りポジションの決済とします。

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