大証白金の考え方。共和党過半数議席獲得で、本日の米国市場は・・・。13:35

 やはり、昨日の米CPIの結果は、市場にほとんど影響しなかったようです。今、インフレ鎮静化しているか否かは重要ではなく、トランプ米次期大統領が来年1月就任以降、インフレ圧力が再来し、FRBは思うように利下げできないのではとの先取りで、米長期利回り上昇、ドル高の動きになっているようです。

 よって、今現在12月FOMCでの0.25%利下げ確率が83%(前日62.4%)に上昇したからと言って、既に市場は織り込んでおり、おそらく来年FRBが1%利下げ見通しを出しておりますが、市場は0.25~0.5%利下げにとどまるのではとの見方が大半のように思えます。

 昨日述べましたが、米下院で共和党が過半数218議席を獲得し、トリプルレッドになったことから、今後のドル・円相場の反応を確認したいと思います。

【大証白金】

 お客様から問い合わせがありましたので、共有したいと思います。以前にもお伝えしましたが、9月WPICによるプラチナ需給見通しですが、この受け止め方は①供給過剰なのか、供給不足なのか②なぜ供給過剰、なぜ供給不足の2点です。

 四半期ごとのWPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)によるプラチナ需給レポートは、あくまでも予測です。確定ではありません。(3月レポートだけは前年需給確定)

 同社の2025年プラチナ需給見通しは、①32トン供給不足を予測しております。②は、需要面増加による供給不足です。つまり、今後の景気・価格によっては需要増減が考えられるということになります。

 以前NYパラジウムが上昇した時は、供給面の不足による需給タイトが影響し買い進まれました。その時の環境にもよると思いますが、①同じ供給不足でもパラジウムは、在庫が枯渇するとの思惑から大幅上昇。つまり、供給面減少による上昇ということになり、この場合は景気に左右されにくくなります。

 供給不足=供給減少=景気影響なし、供給不足=需要増加=景気影響ありの構図になります。今の相場が何に影響し、動いているか気づくことが重要です。

 私が、米CFTC建玉明細を確認するうえで、ネットロング・ネットショートだけを見るのではなく、前週比買いポジション増減、前週比売りポジション増減を確認することが重要と考えます。このことができると、大口投機家、すなわちファンドマネージャーの立場になって相場の動き・方向性を先取りすることができます。

 今後の相場ですが、ドル円は予想外の動きを続けていますが、NYプラチナはドル高・中国景気不安から下落すると予想します。先日からお伝えしているように、NYプラチナ価格下落でも出来高が低調であることが、スッキリした相場になっていないのも事実です。景気先行指標のNY銅価格も低下しており、引き続き売りを意識したトレードが良いと考えます。

 手前味噌ですが、当サイトで大証白金を9月中旬以降、反発する相場・戻る相場・買い相場と指摘してきました。10月中旬以降は、買われすぎ・利食い方針と述べ、11月1日には内外でプラチナは天井を打ったと判断し、今の売り方針に至ります。行き過ぎた相場は、行き過ぎる相場を演じます。

 よって、4900円台の売りポジションは、前日高値を上回って終えるまでは維持していくつもりです。ただし、利食いは自由です。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

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