ドルに振り回される商品相場。17:36

 先週末発表した11月NY連銀製造業景気指数が市場予想を大幅に上回る強い内容だったことで、12月FOMCで0.25%利下げ確率が55%まで低下し、ドルが堅調な動きを見せました。(現時点の確率は、61.9%です)

 本日、植田日銀総裁が『経済・物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利引き上げ金融緩和の度合いを調整していく』と発言したことで、12月利上げに向けた発言があると予想した市場の期待外れからドル円は155円台まで反発しました。

 市場は、勝手なものですね。その後の13時45分からの記者会見でも植田日銀総裁は、データ次第でその都度利上げを検討すると述べており、それ以上の発言ができないのも仕方がないことだと考えます。6月もそうでしたが、植田日銀総裁は、しっかり市場と対話していたように、私は受け止めました。

 先週もお伝えしたように、今週のマーケットは注視していきたいと思います。

【大証金】

 大証金は、意外に切り返しを見せました。ドル高一服感からNY時間外取引で買い拾われたと推測します。ただし、私は買うつもりありません。

 今回の金は、近い将来、リスクオフに動くと予想しております。なぜならば、米長期利回り上昇、ドル高、ユーロ安の構図の中で、多少の値ごろ買いは入ったとしても、それ以上に大口投機家の手仕舞い売りが出てくるように思います。

そのように考えると、今は休む相場と理解しております。

【大証白金】

 大証白金は、意外に切り返しを見せました。NY金同様、ドル高一服したことで、NY金、NY銅等が反発したことで、NYプラチナ市場にも買戻しか、短期買いが入ったように思います。ただし、相場の流れは変わっていないと考えます。

 先週末のコメントで、米CFTC建玉明細をチェックするようにと伝えました。そちらを見ますと、大口投機家の買いポジションは前週比2497枚しか減少していませんでした。未だ53283枚も維持していることになります。NYプラチナ995ドルから1060ドルまでの上昇時に、大口投機家は10977枚買いポジションを増やしました。それが、945ドルまで下落したにもかかわらず、4217枚しか減少していません。つまり、高値買いが未だ存在しているということになります。そのため、仮に短期筋の買いでNY市場の反発があっても、上昇しつづける相場に発展しないと、私は考えます。

 私は、既に内外は天井を打っていると判断しており、簡単に相場の流れが変わるとは思えません。よって、4900円台の売りポジションは、前日高値を上回って終えた場合のみ決済とします。

【日経225】

 日経225は、やはり38000円を割り込んできました。未だ、米国株の下落を予想しているため、日経225は引き続き売り方針とします。今は、突込みを弱気するところではありませんが、いずれ〇〇〇〇〇円まで下落すると予想します。

よって、38650円の売りポジションは、前日高値を上回って終えた場合のみ決済とします。

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