本日、14時過ぎに植田日銀総裁が、都内で講演を行った際、金融政策に関してほとんど言及しなかったものの、経済・インフレ見通しを立てるうえで為替変動を考慮すると述べ、ドル円は155円を挟んだ動きとなりました。
なぜ、ここまで円を売るか不思議です。市場の7割が、12月利上げを予想していないようですが、植田日銀総裁は10月会合で『時間的余裕がある』を排除し、その都度データを判断材料とし金融緩和の調整を行うと言及しております。このことは、12月も利上げする可能性があるということであり、市場は本来警戒すべき点のように思います。
私自身、このまま円安が進むとは思いません。以前も述べていますが、いずれ円高に振れると予想しております。これは対ドルでもそうですが、対ユーロでも同じことが言えます。ECBは、12月に0.25%利下げする可能性があります。もしかすると、0.5%の利下げも考えられます。0.25%利下げは、市場の予想範囲でありますが、利下げ方針には変わりがなく、ドル高・ユーロ高・円安は、かなり違和感があります。
※天井を打った相場は、底を打つまで安いと考えます。簡単に底打ちはしません。なぜならば、簡単に天井も打たないからです。底打ちは、やはり安値圏での大陰線です。つまり、ほとんどの投資家が弱気したところです。天井は、その反対です。この確率は、80%ほどあると考えます。基本、NY市場を重視しております。
【大証金】
大証金は、本日も大幅高になりました。一部通信社が報じたところによると、ウクライナはロシアに向けて英国製巡航ミサイルを発射したようだということで、NY金が買い進まれたようです。やや腑に落ちない点は、NY金価格が上昇しているにもかかわらず、取組高が減少していることです。本来ならば、米国金ETFが増加していることもあり、取組高も増加するのですが、正直理解できません。果たして、投機筋の新規買いで上昇しているのかが、ハッキリしません。(ここは、今週末の米CFTCを確認したいと思います)
とは言え、今言えることは、まだ下落する状況ではないということです。私は、今でもNY金が下落すると予想していますが、大証金短期トレンドが上向きであり、目先は突っ込んだところは買い拾われやすいと考えるべきでしょう。
そのため、今は引き続き様子見としながら、常に①前日高値を上回って終えるのか、②前日安値を下回って終えるのかチェックしていこうと思います。ちなみに大証金は、買うか、買わないかの2択です。
※基本、NY市場が重要です。相場の上昇・下落はNY金次第です。それだけは、いつの時代も変わりありません。
【大証白金】
大証白金は、本日も堅調な動きをしました。なぜ、価格がマイナスなのに堅調な動きというのかは、4800円前後にテクニカル的な抵抗線がある中、その抵抗線を維持したからになります。
今回の大証白金反発は、①NY金・NY原油・NYパラジウム上昇②ドル高・ユーロ安一服③円安持続によるものと考えます。つまり、プラチナが主役ではないということになります。その証拠に、ここ2日間のNYプラチナ出来高は、20000枚以下とかなり低調でした。
私自身、まったく買う気はしません。なぜならば、①NY市場における投機筋のネットロングが再び増加②内外ともに天井を打っていると判断③先月の中国輸入量は前年同月比78.2%減少などが挙げられます。
今は、再び金次第の動きではありますが、近い将来、11月14日安値932.3ドルを下回ると予想します。
よって、基本売り目線継続とし、前日安値を下回って終えるかに注目したいと思います。昨日も述べた4754円は、引き続き重要価格帯と考えます。
【日経225】
日経225は、上値の重い展開になりました。今朝方(6時過ぎ)発表したエヌビディアの決算は、売上げ・利益ともに市場予想を上回ったものの、それまでの期待値が高かったため、時間外取引で2.5%下落しております。おそらく、市場予想を下回っていたら、もっと下落していたことでしょう。
正直、買う理由がありません。日本企業の決算発表が終了し、市場も弱気できていない中、おそらく海外投機筋だけが売っているのでしょう。8月のような下落は考えにくいものの、安易に買うのは避けたいところです。
よって、38650円の売りポジションは、前日高値38520円を上回って終えた場合のみ決済とします。それ以外は、放置します。(ただし、利食いは自由です。)
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