今朝方、FOMC議事録が公表されました。(11月6日ー7日のFOMC)それによると、『中立金利をめぐる不確実性により、緩やかな利下げが適切であると多くのメンバーが指摘』したことで、FRBは利下げを急いでいないことが理解できました。しかし、その公表後に、ドル安となり、12月FOMCでの0.25%利下げ確率は66.5%(前日52.3%)まで上昇しました。少し不可解な動きを市場がしております。
木を見て、森を見る。森を見て、木を見る。相場は、マクロな動きからミクロな動きを分析し、ミクロな動きからマクロな動きを分析するのが良いと考えます。例えば、チャートで言うならば、60分足を見ながら日足を見てみる手法。ファンダメンタルズで言うならば、今の世界情勢を見て、個々の商品を見る手法です。以前と何が変わったのか、以前と何が変わっていないのかを分析するのが良いでしょう。
【大証金】
大証金は、一進一退の動きとなりました。NY市場はプラス圏(25ドル高、17時10分時点)で推移したものの、円高が圧迫要因になったようです。私自身、買うつもりは一切ありません。なぜならば、本格的な修正安があると予想しているからです。
現時点での大証金高値は、13819円です。ここまで上昇した出発点は、9月20日の16時30分、つまり夜間取引のスタートと考えます。その価格は12038円であり、窓開けスタートとなりました。12000円を弱気するつもりはありませんが、スタート地点まで修正安を演じても不思議ではありません。
相場は、需要と供給のバランスで成立します。その間の値動きは、投機筋次第です。現時点で、中国やインド需要が落ち込んでいる以上、投機筋だけで買い上げるにも限界があると考えます。
よって、もうしばらく様子を見ることになりそうです。ちなみに、『金』は、買うか、買わないかの2択でコメントしています。
【大証白金】
大証白金は、やはり上値の重い展開になりました。上値が重い展開と判断したのは、NY金価格が20ドル以上上昇しているにもかかわらず、NYプラチナはほとんど動いていませんでした。以前ならば、NY金高につれ高していたように思います。
大証金でもコメントしましたが、相場は需要と供給のバランスで構成します。そこに投機筋の動きが加わり、行き過ぎの相場を常に演じます。2020年3月にコロナショックで、NYプラチナが556ドルまで下落した時、投機筋は大量買いポジションを一斉に決済し、安値で買い拾ったのは中国筋と言われています。
つまり、現物筋の強みは、右往左往しないことです。10月にNYプラチナが1065ドルまで上昇した時も、現物筋はしっかりと売りポジションを増やしていました。(過去のブログで掲載しています)相場は、先取りし、強弱材料を織り込みに動きます。強材料が蔓延した時は天井を打ちやすくなり、弱材料が蔓延した時は底打ちしやすくなります。(天井を買うのは投機筋、底を売るのも投機筋です)
今は、まだ弱気していないように思います。なぜならば、NYプラチナの出来高が、30000枚以下だからです。昨日も指摘したように、50000枚前後の大商いにならない限り、相場は浮上しにくいと考えます。
ただし、一つだけ反発する可能性のある要素は、現物価格とNYプラチナ価格差です。以前にもコメントしていますが、9月ごろは10ドルNYプラチナが割高でしたが、今では2ドル割高まで縮小してきております。現物よりも割安になれば、おそらく実需の買いも入りやすくなると考えます。過去にもそういう相場がありました。
よって、未だ売り目線を継続していこうと思います。
【日経225】
日経225は、上値の重い展開になりました。やはり、昨日のトランプ次期米大統領の追加関税方針がネックになっているのでしょう。本日は、ほとんどの個別株がマイナス圏で推移していました。
38200円以下の買いポジションは、明日終値で前日安値38000円を下回った場合は、一旦決済とします。
正直、米国株動向と円高を警戒しております。
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