昨日、シュナーベルECB理事が『今後の利下げには慎重になる必要がある』との考えを示したことや、翌日(28日)米国感謝祭ということもあり、ドル・ユーロ・円がポジション調整の動きとなりました。
ちなみに、12月FOMCの0.25%利下げ確率は66.5%であり、日銀会合での0.25%利上げげ確率は60%を超えていると言います。そのため、昨日のドル安・円高は、当然の動きと考えます。
ただし、双方ともに30~40%は織り込んでいないため、市場がデータを重視し更に確率が上昇すると、もう一段ドル安・円高の可能性があります。仮に確率が上昇せず、次回会合で双方とも予想通りの展開になると、残り30%~40%を会合時に織り込む可能性もあります。次回FOMCは12月17日~18日、日銀会合は12月18日~19日に予定しています。
【大証金】
大証金は、上値の重い展開になりました。私の見ているテクニカルチャートでは、売り転換しております。
10月の香港経由の中国金輸入量は、15.414トンと前月よりも回復したものの、1月ー10月期累計では前年同期比27.4%減と昨年よりも低迷しております。昨年のNY金平均価格は1982ドルに対し、今年は2387ドルまで上昇しております。急ピッチに上昇したことも、需要を取り込むことができなかった要因と考えます。
NY金の取組高が減少しています。マーケットは、投資資金が流出したり、流入したりします。取組高が減少しているということは、NY金市場から投資資金が流出していることを意味します。投資資金流出=上昇エネルギー減退であり、NY金の上値も重くなると予想します。
私の予想している価格までは、修正安があると考えているため、様子見継続とします。『金』は、買うか、買わないかの2択しかコメントしません。
【大証白金】
大証白金は、やはり上値の重い展開になりました。本日米国感謝祭のため商い減少することから、今週は大きな動きは無いと考えます。
ただし、このままの水準〈4500円半ば〉ならば、来週・来月にもう一段下落する可能性があります。私が常にお伝えしていますNYプラチナ出来高は、昨日も30000枚を上回ることができませんでした。大証白金が上昇するとしたらNYプラチナが上昇するしかありません。(円安では上値に限界があります)そのNYプラチナ市場で、投機筋の買いポジションがマイナス評価である以上、このポジションの解消が迫られます。買いポジションの手仕舞い売りをすることで、NYプラチナの割安感が生まれ、現物筋の買いを呼び込むと、出来高は40000~50000枚の大商いになることでしょう。そのような構図にならない限り、NYプラチナ市場はスッキリとしません。
おそらく、海外のプロと言われるトレーダーは、このポジションを意識していることでしょう。そのため、売り叩いている投機筋もいるように見受けられます。
よって、未だ売り目線継続とします。
【日経225】
日経225は、38000円割れると買い拾われるようです。38200円以下の買いポジションは、常に前日安値を下回って終えた場合か、若しくは終値で38000円を割り込んだ場合のみとします。
正直、方向性に欠ける相場と予想していましたが、再び38000円を割り込むとは思いませんでした。しかし、買いポジションが維持していることから、前日の安値を下回って終えていないということになります。
もうしばらく、逆張りの動きになるのかもしれませんが、万が一下落した場合に備えておく必要があります。
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