今朝方、円高が加速し、金融商品全般下落から始まりました。しかし、10時以降、ドル安が意識され始めると、NY貴金属市場に買いが入り、商い薄であったことも大幅反発につながったと思われます。
ドル円は、ようやくトランプラリーが終了し、日米欧の金融政策へ視線が向けられ始めているように思います。
ECBは、昨日のシュナーベル理事の発言により、大幅利下げはないとの見方からユーロドルは買い戻されたように思います。日銀の0.25%利上げは6割、FRBの0.25%利下げは6割織り込んでいます。
国内相場は、7割がNY市場動向、3割が為替動向と考えます。私が、個々の相場を意識するうえで、NY市場内部要因6割、テクニカル3割、材料1割の比率で考えます。材料で相場を組み立てることはできません。ただし、内部要因とテクニカルを加味すれば、相場を何となくイメージすることができます。何となくでもイメージすることが重要です。相場は失敗の積み重ねです。ただし、失敗に気づけるか、それとも相場に執着するかで、失敗の大きさが変わってきます。
以前にもお伝えしましたが、失敗することが悪いことではありません。著名投資家でも過去は、私が知る限り7~8割失敗していました。ただし、今ではかなり利益を出しているようです。買えないところが買いだったり、売れないところが売りだったりするのも相場の醍醐味です。
【大証金】
大証金は、ものすごい回復を見せました。午前10時ごろまで100円以上安かった大証金が、結果的にプラス3円まで回復しました。
大証金は、NY市場が20ドル以上上昇しましたが、昨日も述べたように、取組高が減少している中で、上昇し続けるのは困難と予想します。ましてや、円安支援が遠のいたこともあり、大証市場の上値も限定的と考えます。
そのため、未だ修正安の道中と判断し、買いは見送りとします。
【大証白金】
大証白金も、ものすごい回復を見せました。NY金同様、ドル安が買いを誘発したように思います。ただし、私は11月から再三お伝えしていますが、大証白金が底打つには、NY市場の下落が不可欠と考えます。
しかも、米国景気が上向きであるにもかかわらず、NYプラチナが上昇しないのは、上昇できない理由があるからだと考えます。むしろ、米国景気後退になれば、NYプラチナは売り叩かれやすくなることでしょう。
とは言え、私がイメージしていた4500円まで下落したこともあり、目先で見た場合は4600円台を窺う可能性もあります。しかし、売り目線に変わりありません。12月にもう一段安があると予想しています。
いずれにせよ、明日の米CFTC建玉明細を確認したいと思います。
【日経225】
日経225は、やはり38000円を下値抵抗にしています。ただし、38000円以下で取引終了した場合は、さらに下落の可能性がありますので、引き続き注意しておきましょう。
VIX指数は、13ポイント台まで低下しています。確かに、景気指標を見る限り、米国景気が堅調であることは理解できます。しかし、万が一、市場予想を下回る数字となった場合、市場が楽観視している分、米国株の大幅下落も考えられます。
いずれにせよ、38200円以下の買いポジションは、終値で37990円以下ならば一旦決済とします。利食いは、自由です。
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