本日、22時30分に米CPIコア指数の発表があります。本来ならば、インフレ動向よりも米景気動向が重要視されますが、唯一注意すべき点は、その数字が市場予想を上回った場合です。
市場予想は、前月比+0.3%、前年同月比+3.3%です。なぜ市場予想を上回った場合かと言いますと、市場の8~9割が0.25%利下げを予想しているからです。利下げ見通しが市場の安心感を誘い、米株価上昇につながったと考えます。仮に、市場予想を上回った場合、インフレ鎮静化が後退したことで、今月0.25%利下げ予想が低下し、金融商品の下落を誘う可能性があります。一方、市場予想を下回った場合、一時的に影響があっても継続性は無いと考えます。(FRBによる金融政策路線継続ということです)
中国景気刺激策の期待がまだ続いています。明日の中国中央経済工作会議での策定を確認したいと思います。おそらく、来年3月まで具体的な数字は出てこないと考えます。
【大証金】
大証金は、2日連続で大幅高になりました。昨日は、前日高値を上回って終えたため、突っ込み買い方針に若干切り替え、12900円~13250円のレンジを予想しました。ただし、思いのほか突込みがなく、私のイメージしていたレンジ上限を一時的に上回りました。私がレンジを算出するにあたって、テクニカルを主に用いります。そのため、上限を上回ったところは、やや買われすぎということになり、そこから先は乗る(飛びつき買い)必要性がないと考えています。
とは言え、中国景気刺激策や中国人民銀行の金購入などの材料を好感し、NY市場で投機筋が新規買いしているように思えます。買い増ししている間は、下げ渋りを見せる可能性があります。
よって、レンジ幅を引き上げ13000円~13300円とイメージし、突っ込み買い方針とします。
注意すべき点は、二つです。一つは、前日安値を終値で下回った場合です。もう一つは、中国景気刺激策期待のスタート地点である12870円を下回った場合です。相場が上昇傾向にある場合は、これら二つの条件は満たしません。二つの注意点は、相場の変化を示しますので、必ず意識しておく必要があります。
【大証白金】
大証白金は、本日も反発しました。昨日は、中国景気刺激策の影響で反発したNYプラチナを見て、1日~2日間様子見としました。しかも、938.95ドルが中国景気刺激策期待のスタート地点であり、この価格を維持できるかに注目しました。937.6ドルまで一時的に下落しましたが、結果的には維持しております。これが、材料を重視している意味合いです。NYプラチナの場合は、フォルクスワーゲンのスト長期化の可能性もあり上値の重い展開である一方、中国景気刺激策期待で底堅く推移、NY金上昇で堅調な動きとなっております。
ただし、再三述べているように、NY市場における投機筋の買いポジションが55000枚以上存在していることを懸念しております。一昨日のNYプラチナ上昇により、取組高が2351枚減少していました。投機筋は、高くなると買い、安くなると売る習性があります。高くなって、取組高が減少したということは、やはりショートカバーによる反発と判断することができます。おそらく、新規買いも入ったと思いますが。
いずれにしましても、明日の中国中央経済工作会議の内容を確認したいと思います。基本は、フォルクスワーゲンのスト長期化懸念や米株式市場の動向では、再び投機筋が新規売りを仕掛けてくる可能性があり、売り目線は継続とします。
ちなみに、売り目線継続としている理由は、大きな上昇に発展しないと予想しているからです。
【日経225】
日経225は、狭いレンジでの動きになりました。本日は、円高が重しになったようです。明日も膠着状態ならば、金曜日のメジャーSQ値を確認した方が良さそうです。
私の信用している短期トレンドは、上向きトレンドから横向きに本日変化しました。つまり、方向性が見えにくいということになります。そのため、売り買いポジションを〇(マル)にして、様子見とします。
私が、このようなコメントをしているのは、やはり米株式市場の下落が頭から離れないからです。
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