まず一言、言わせてください。日銀が利上げを見送っただけで、ドル円が1日に3円以上動くのは、かなり理解不能です。(ドル高も影響したのを理解した上で)そういうのを含めて相場ですが、あまりにも日米金融政策を狙ったトレードのように思えて仕方がありません。
本日10時ごろに、加藤財務相が『為替の動向を憂慮しており、行き過ぎた動きには適切な対応を取っていきたい』と述べたことで、円売りの動きが鈍くなったように思います。しかし、日銀会合直後であるため、それほど影響はなかったと考えます。昨日も感じましたが、当面は円高に動きにくいと考えるべきでしょう。引き続き、日本政府の動向を注視したいと思います。
昨日のコメントが簡単すぎたため、本日は少し嚙み砕いててお話ししたいと思います。
円安=国内商品サポート要因、円高=国内商品圧迫要因になります。つまり、円高・円安はプレミアムと同じ解釈です。
重要なのは、NY市場の動向です。NY市場の場合、ドル安=NY市場サポート要因、ドル高=NY市場圧迫要因になります。
つまり、円安が進んだとしても、その反面ドル高ならばNY市場の上値を抑え、国内商品は上昇しにくいということになります。円安で強気相場にはなりません。必ずNY市場の相場動向が重要になります。
こちらをご覧ください。
こちらは、上がドルインデックス日足チャート、下がドル円日足チャートになります。7月3日にドル円が162.01円を付けた時、ドルインデックスは104.815でした。ご存じのようにFRBの利下げ観測からドルインデックスはその後も下落しました。
それが本日は、ドル円157.93円まで上昇(円安)、ドルインデックスは108.285まで上昇しております。何が言いたいかと申しますと、今回の円安はドル高の影響もあるということです。7月は、円が一方的に売られましたが、今回はドルも買われたため、円が大幅安になったということではありません。ドル高です。
このことを踏まえ、コメントをご覧ください。
【大阪金】
本日大阪金は、堅調な動きを見せました。昨日、前日高値を上回って取引終了した場合は、新規買いを考えるとコメントしましたが、本日の会員サイトでも述べたように、一日様子見たいと思います。その理由としては、NY金市場の取組高です。一昨日(2663ドルから2601ドルまでの下落)も4695枚減少していました。欧米では、25日・26日休場となるため、大きな動きは無いように思えます。重要なのは、27日の新年度入りする欧米の動向でしょう。
よって、目先はレンジ相場で推移するように思います。短期トレードで臨むのが良いと考えます。
【大阪白金】
本日大引けで、売りポジションの解消となりました。前日高値を意識した動きになっておりましたが、結果的に上回って終えました。どうしてもプラチナを買う気にはなれません。大底を打ったと判断するまでは、引き続き売りで考えたいと思います。
なぜ、買う気になれないかと言いますと、①ドル高がNY市場を圧迫させる要因。②取組高が未だ90000枚以上。③南アランド安・南ア株価指数安。④4600円は中立であり、売られすぎの相場にはなっていないということです。
数日前に、25日にあたりが重要とコメントしましたが、今の価格であれば、上昇しても不発に終わるように思います。
何度もお伝えしていますが、『山高ければ、谷深し』『谷深ければ、山高し』の格言がありますが、必ずしもその格言通りにいくとは限りません。25日・26日は、欧米市場が休場であるため、27日から欧米市場が重要と考えており、おそらく大阪市場は円安の影響で底堅く推移し、NY市場はドル高の影響で上値が重くなり、結果的にレンジ相場になるように思います。
よって、相場動向を注視しながらチャンスを狙っていきたいと思います。
【日経225】
日経225は、本日上値の重い展開になりました。節税対策の影響から空売り比率が伸びず、底堅く推移することができないように思います。しかも、海外投資家が今月に入り現物と先物を買い越していたことも、今回の下落につながっているように思います。
今はレンジ相場のように思います。そのため、仮に買いを考えるならば、前日安値を上回れなかったら決済する条件で試すのも良いでしょう。当然、逆向かいは、それなりのリスクが生じますので、そのことを理解した上で臨むのが良いと考えます。
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