トランプ米大統領は、2月1日からメキシコとカナダに25%の関税、中国には10%の関税を賦課する意向だと、ホワイトハウス報道官が説明しました。しかも、同筋が関税発動を一か月遅らせる計画だとする報道を否定しました。
やはり、3か国へ追加関税を決定したようです。そのため、米国株がマイナス圏に沈みました。ただし、前もってアナウンスしていたこともあり、サプライズ的な要素はなかったように思えます。
本日は、米CFTC明細を見ながらコメントしたいと思います。
【大阪金】
大阪金は、再び高値更新してきました。高値更新している内は、弱気はできません。ただし、先日から述べているように高値強気、安値弱気は避けたいと思います。先日からお伝えしている予想レンジを100円ほど切り上げて考えたいと思います。
上記で示しているのは、米CFTC建玉明細になります。下記は、NY金日足チャートです。赤丸が、1月22日~27日のロウソク足です。
まずは、建玉明細を見ていきましょう。私は、NY金の場合、ネットロングの枚数を意識します。30万枚を上回ると、過熱感があると判断します。そのネットロングは、前週比1375枚減少していました。しかし、1月30日に同市場取組高が、前日比8248枚増加したことを踏まえると、再び30万枚を上回っていると考えます。
NY市場では、2月限から4月限へのロールオーバーが終了しました。ネットロングが、30万枚を上回ると過熱感がありますが、ロンドン金現物価格よりもNY金4月限は35ドル以上割高であり、大阪金期近と金現物価格はほぼ同水準であるため、NY金が仮に大幅下落したとしても、現物価格と大阪金価格への影響は限定的のように思います。
そのため、ロンドン金現物価格を2700ドル前後までイメージした上で、突っ込む買い拾い方針を継続とします。
※今の大阪金、100円や200円のブレは、押し目の範疇です。それが怖いのならば、今の大阪金を取引することはできません。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり堅調に推移しました。5日間のもみ合いを上抜けたため、一気に大阪市場で買戻しが入ったように思えます。1月30日のコメントでは、悩ましい動きと考え、30日、31日とも様子見してきました。
しかも、NYプラチナが大幅上昇しています。おそらく、トランプ大統領の銅やアルミニウムにも関税を課すとの方針も影響しているように思えます。
上から米CFTC建玉明細、NYプラチナ日足チャート、プラチナスポット日足チャートになります。
残念ながら上昇した時の建玉明細は来週末になります。上昇時は、私なりにイメージしたいと思います。
まずは、NYプラチナ日足チャートでの赤丸期間で、大口投機家の買いポジションが2005枚減少していました。1月30日には、NYプラチナが1日で49.7ドル上昇しました。この日の出来高は42983枚(前日23498枚)と大商いであり、取組高は前日比1068枚しか増加していませんでした。おそらく、短期トレーダーも参入している中、売り方大口投機家のショートカバーと新規買いが継続的に発動したように思います。つまり、上で示しています米CFTC建玉明細の大口投機家売り玉が20000枚近くまで減少している可能性があります。その分、同筋の買い玉が増加し、ネットロングが拡大したように思います。
プラチナスポット価格とNYプラチナ価格の差が60ドル近くまで拡大しています。ここまで拡大したのは、正直記憶にありません。今は、NYプラチナ価格上昇理由が不確かであるため、もうしばらく買いを呼び込む可能性はありますが、これだけ現物価格との差が拡大していることもあり、現物筋のヘッジ売りも出始めていると考えます。ちなみに、今週末の大阪白金期近換算値は976ドル、大阪白金期先換算値は966ドルです。
再び大阪白金が、世界で一番安価なプラチナになっており、当面は突込みは買い拾われやすいと考えます。
【日経225】
日経225は、やはり40000円に近づくと売り物が出やすいようです。未だ短期トレンドは、緩やかな下向きです。そのため、引き続き〇〇〇〇〇円~〇〇〇〇〇円のレンジをイメージし、逆張り売り主体で考えます。ただし、利食いは自由です。
ちなみに、昨日の日経平均空売り比率は、38.4%に低下しております。これでは、買戻しによる反発は期待できません。
しかし、大きな流れを見る限りでは、8月のような暴落劇は無いものと考えます。つまり、安値を弱気する時間帯ではないということです。いずれ、突っ込み買い拾いの時間帯も訪れると考えます。
※会員登録について。
無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。
無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。