明日のメキシコ、カナダ、中国への関税発動後が重要。17:54

 先週末発表した米個人消費支出(PCEコアデフレーター)は、市場予想通りの数字となったことでドル高一服となりましたが、ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ米大統領の和平交渉が決裂したことで、ユーロ安・ドル高となり、ドル円は151円まで上昇しました。

 今回ドル円が上昇したことで、私が使用しているテクニカル指標において円の買われすぎは解消されました。つまり、行き過ぎた円高ではないということです。

ただし、先日も述べたように、トランプ米大統領による輸入関税引き上げで、インフレ上振れ懸念からFRBの年内2回利下げの思惑が修正される可能性はあります。そうなると、ドルの下落は限定的であり、ドル円は150円を維持し始めることも考えられます。

いずれにしても、今の現状で円高は意識したくありません。とは言え、円安に動くとも思えないため、引き続きレンジ相場を想定しながら、各金融商品を分析したいと思います。

【大阪金】

 大阪金は、本日反発しましたが、14000円を維持することはできませんでした。本日の会員サイトでも述べたように、目先的には売り物が出やすい水準です。私の使用しているテクニカル指標では、2~3日間は最低日柄が必要に思います。つまり、慌てて買う必要はないということです。

 先週末公表したCFTC建玉明細を見ますと、やはり投機筋のネットロング(買い越し)は縮小しておりました。ただし、その反面、投資資金が流出しているのも否定できません。

 そのように考えると、仮に〇〇〇〇〇円以下に下落するようならば無条件で買い、それ以外は日柄を確認していきたいと思います。

 数週間前に述べた3月第2週以降のNY金下落の可能性は低いと考えます。

【大阪白金】

 大阪白金は、本日反発しましたが、やはり上値の重い展開となりました。本日の会員サイトでも述べたように、目先的には売り物が出やすい水準でした。私の使用しているテクニカル指標では、2日間は最低日柄が必要に思います。ただし、安値を更新しない場合に限ります。つまり、安値はコツコツ買い拾う一方で、反発場面はしっかり様子見ということです。

 先週末公表したCFTC建玉明細を見ますと、やはり投機筋のネットロングが縮小していました。この縮小理由は、買いポジション減少と若干の新規売りによるものでした。

つまり、NY市場では投機筋が弱気に傾いているということです。そういったことから、先週末のNY市場はプラチナ現物市場よりも10ドル割安まで売り叩かれました。

再び世界のプラチナ価格を確認しましょう。

現在、プラチナ現物価格は950ドル(円換算4583円)、NYプラチナ価格949.5ドル(同4581円)、大阪白金期先4495円(ドル換算931.5ドル)、大阪白金12月限4530円(同939ドル)となっています。先週末よりも若干縮小しましたが、未だ20ドル近く割安です。

明日のメキシコ・カナダへの関税発動と、中国への追加関税引き上げ後の相場動向を注視したいと思います。

【日経225】

 日経225は、勢い良く反発しました。しかし、短期ではまだ売り物が出やすいと考えます。ただし、中期的には37000円台買い場探しで臨むのが良いでしょう。

自分に合った投資スタイルで臨むのが良いと考えます。

 ちなみに、昨日、日経平均EPSは2505円に下がりました。そのため、本日の日経平均PERは15.08倍まで反発しております。しかも、本日も空売り比率が39.2%と低迷しており、38000円を簡単に上回るとも思えません。

よって、私個人的には中期スタンスを取りながらトレードしたいと思います。

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