プラチナの需給見通しは、現物価格を底堅くする。18:08

※昨日か一昨日のコメントと照らし合わせてご覧いただくと、更にご理解して頂けると思います。

昨日米政権が、メキシコ、カナダ、中国へ関税を発動したことで、世界株式市場が下落し、VIX(恐怖)指数が26ポイントまで上昇し、一先ず悪材料は吸収したと思えます。ただし、貿易摩擦が激化しているため、一安心とはまだ行かないでしょう。

 本日のトランプ米大統領の100分間の演説の中で、関税について言及すると、マーケットは反応し、上値を抑える動きを見せました。つまり、市場は関税というワードに敏感であることが理解できます。

 ドル円は、以前から述べている通りです。150円以下は円の買われすぎ領域です。米景気減速懸念から2回利下げが浮上しておりますが、輸入関税引き上げによりインフレ上振れリスク再燃で利下げしにくくなる可能性もあります。一方、日銀は早期利上げ観測が高まっておりますが、株安や世界情勢不安から3月利上げが見送られる可能性があります。

 つまり、今のメインシナリオは、FRB年内2回利下げ、日銀は早期0.25%利上げです。これが、FRB年内1回利下げ、日銀利上げ慎重姿勢となれば、ドル円は150円を維持することになるでしょう。

円安に向かうとは思いませんが、やや円は過熱感があると考えております。

【大阪金】

 大阪金は、本日大幅高になりました。会員サイトでは、いずれにせよ買いスタンスとなりました。本日終値で、前日高値を上回ったことが買いの決め手となりました。

その他に関しましては、昨日のコメントをご覧ください。

【大阪白金】

 大阪白金は、堅調に推移しました。会員サイトで述べた通りです。買い仕込みは完了しているため、あとは相場の流れの変化を待ちたいと思います。

 本日15時にWPICからプラチナ需給レポートが公表されました。昨日もお伝えしたように、2024年プラチナ需給は31トン供給不足(前回21トン供給不足)、地上在庫は105トン(同111トン)でした。2025年プラチナ需給見通しは、26トン供給不足(同17トン供給不足)、地上在庫は79トン(同94トン)とのことです。

見ていただて分かる通り、強い内容です。

この数字であれば、当然プラチナ価格950ドル以下を売り叩きにくいと思われます。

ただし、今は米政権による関税引き上げがキーワードになっており、4月2日までは波乱含みの展開が予想できますが、私自身1000ドル以下のプラチナ現物価格を弱気するつもりはありません。ちなみに、本日も大阪白金期先は、プラチナ現物価格より22ドル割安です。

そのため、割安が解消されるまでは、コツコツ突っ込み買い拾うか、既に買い仕込んでいる方は様子見とします。

【日経225】

 日経225は、やはり37000円台まで値を戻してきました。正直、以前から述べている通り、昨年8月のような暴落は無いと考えます。今回のトランプ関税は、既に市場が身構えていたことであり、サプライズではありません。8月は、日銀が予想外に利上げに踏み切ったことからサプライズの売りが思った以上に出たようです。全ては、予想していたか、予想していなかったかで、相場のボラティリティは決定します。

私は、中期スタンスを継続します。短期では、もう1日反発したところは売られると予想します。

ちなみに、本日の空売り比率は38.9%と低迷しています。この数字が45%以上にならない限り、買戻しによる上昇は限定的と考えます。

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