昨日、トランプ米大統領は、USMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)が適用されるあらゆるものには、4月2日までメキシコ・カナダに関税を課さないことをSNSに投稿しました。この投稿により、米国株は下げ幅を縮小しましたが、ポジティブ材料出尽くしということや、4月2日から関税引き上げとの見方から再度売り叩かれることになりました。
今の相場は、仕方がない動きです。先日も述べたように、関税というワードに未だ敏感であり、市場は売りで反応しやすいのは仕方ありません。
本日、米雇用統計が予定されています。19日は日銀金融政策決定会合。
昨日、連合が公表した2025年春闘の賃上げ要求が、加重平均で6.09%と、昨年同時期の5.85%を上回ったことで、日銀の追加利上げ観測が高まり、円高に動いているようです。それに対し、仮に5日の米ADP雇用統計で、雇用者数が市場予想を下回ったことで、FRBの利下げ観測が強まっているのであれば、本日の米雇用統計で平均時給や非農業部門雇用者数が市場予想を上回ると、若干のドル円反発・巻き戻しが起こる期待はありますが、その反面下回ると円高継続となります。そのため、米雇用統計の結果だけでは、為替の流れは変化できないと考えます。繰り返しになりますが、140円台は円の買われすぎ領域ですが、イベントで結果が確定しない限り、本格的な巻き戻しに移行しないと思われます。
以上のことを踏まえると、本日の米雇用統計も重要指標ですが、今月19日の日銀金融政策決定会合がポイントになりそうです。おそらく、既に0.25%追加利上げを市場が織り込みに動いているのでしょう。
【私から一言】
※損決済・ロスカットは、自分を守るために重要な決断です。ただし、損決済だけを意識しすぎると、相場に対する自信を持てず、いつまで経っても利益を得ることができません。自信が持てた時は、腰を入れてしつこく買い、若しくは売りで臨むのが重要です。ノーリスクでハイリターンはありません。レバレッジを低下させるのであれば、通常の大阪金・大阪白金ではなく、大阪金ミニ・大阪白金ミニを取引するのも一つです。
相場は悲観の度合いで底打ちし、楽観の度合いで天井を打ちます。つまり、買えないところが買いであったり、売れないところが売りであったりします。
私のサイトは、相場の答えをお伝えするものではなく、ヒントや相場分析の仕方をお伝えする意図をもって更新しています。私自身、色々な角度から相場分析しています。このことを事細かく述べても難しくなるため、簡潔にコメントしているつもりです。事細かく分析しても失敗することはあります。ただし、コロナショック以降、お客様は比較的安定なパフォーマンスを得ていただいています。お客様には、常に感謝しかありません。
無理せず、攻めるときは攻める手法が効果的と思います。
【大阪金】
大阪金は、終始上値の重い展開になりました。本日終値で前日安値を下回ったため、一旦買い玉決済となりました。
本日の下落を積極的に買うつもりはありませんが、基本は買いスタンスで臨みたいと思います。その理由として、繰り返しになりますが、NY金における投機筋のネットロング(買い越し)26万枚程度であるため、大幅下落は予想できません。大阪金の100円~200円安は、今となれば大幅下落ではありません。0.7~1.4%の下落率であるため、今回の動きは相場のブレと考えます。
よって、再び相場の動きを確認し、買い場探しとします。今考えていることは、大阪金終値で14000円を維持できるかです。
【大阪白金】
大阪白金は、底堅く推移したものの、やはり上値の重い展開になりました。
プラチナ需給に関しては、昨日のコメントをご参考にしてください。
昨日の夜間取引では、4530円以下で分厚い買い指値が続々と存在し、底堅く推移したと思われます。しかし、市場環境もあり反発場面では売り物が成行で出ていたように思います。しかも、本日日中取引では、その分厚い指値が入っておりませんでした。
プラチナ現物と大阪白金は、多少異なる動きをしますが、プラチナ現物価格が堅調に推移すると、円高だけで大阪白金の下値を売り叩くには限界があると考えます。一つ意識しておくべきことは、もう一度3月3日の安値をトライするかです。相場は、安心したところで2回目の安値を試しに動く傾向があります。そのことを意識しておくだけで、仮に下落したとしても慌てる必要はありません。
ちなみに、週末海外市場が下落しますと、週明け月曜日の大阪市場が安値になるケースもあります。そういったことから気持ちの準備だけはしておきましょう。
よって、未だコツコツと買い拾い方針とし、相場の変化を見極めたいと思います。
【日経225】
日経225は、本日も大幅安となりました。中期は買い方針、短期は売り方針としていますが、やはり目先は上値の重い展開になりました。
昨日は、日経225のコメントを端的にしましたが、普段私のサイトをご覧いただいている方は、ご自身で日経平均空売り比率、日経平均PER・EPSを確認したと思われます。
今は、情報化社会であるため、ご自身で調べることができます。そういった指標は、毎日チェックすることが重要です。毎日チェックすることで、何んとない違和感に気づくことができます。
2月28日時点では、海外投資家が現物株と先物株を合わせて1兆2000億規模売っております。昨年8月、9月以来の高水準です。
そのため、更に売り増ししているとは思えませんが、買戻ししたとしても、再び相場が弱含むと、しつこく売り直してくるのが海外筋です。このリズムが変化しない限り、下振れも意識しながら中期試し買いで臨みたいと思います。
大阪白金でも述べましたが、必ずもう一段安があっても良い準備はしておきましょう。
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