先週末の米雇用統計では、雇用者数等が市場予想を下回ったことで、ドル円は146.94円まで下落しました。しかし、パウエルFRB議長の『利下げを急ぐ必要はない』、ドットチャートの見直すとの発言をしたことで、ドル円は148円台まで回復しました。ただし、予想通り円高の流れは変化しませんでした。
まずは、19日の日銀金融政策決定会合まで、円安に動きにくいと考えます。
よって、ドル円は145円〜150円レンジを想定します。
※金融商品は、円次第です。
【大阪金】
大阪金は、14000円を回復できず、上値の重い展開となりました。
NY金における投機筋の買いポジションが減少していることから、トランプ関税による金買いは一先ず一巡したようにも思えます。しかし、そのポジションを見ますと、4日時点でネットロング(買い越し)243261枚まで縮小しており、大暴落は無いものと予想します。ただし、本日からNY金におけるポジションのロールオーバーが行われるため、NY市場の下振れは意識しておきましょう。
よって、会員サイトで掲載した下値目安を軸に、突っ込み買い方針とします。ただし、リバンドは利食いです。今は、トレンドを形成しにくいため、リバンド狙いの買い方針とします。14000円を上抜け、維持できるかがポイントです。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり上値の重い展開になりました。先日もお伝えしましたが、国内要因である12月限から2月限への乗り換えが不十分であるため、売られやすくなっていると考えます。ちなみに、12月限の建玉は14176枚に対し、2月限は5493枚と、ほとんど進んでいません。2月限の建玉が12月限を上回らない限りは、上値が限定的になると考えます。(先日も掲載しています)
一方、NY市場における投機筋のポジションは、買いが前週比4687枚減少し、売りも2363枚減少しました。その結果、ネットロングは13852枚まで減少したことになります。正直、この偏りならば、ショック安にはならないと判断しています。今のプラチナ相場は、現物市場が堅調である中、NY市場は警戒心があり、大阪市場は円高と乗り換えが重しになっているように思えます。
未だ大阪白金価格は、現物価格に比べ11ドル~13ドル割安であり、弱気するつもりはありませんが、上昇するにはもうしばらく時間が必要と考えます。ただし、買い方針は変わりありません。買い仕込みが済んでいる方は、現状維持とします。
よって、暑さ寒さも彼岸までということわざにもあるように19日前後を意識しておきたいと思います。相場格言では、『節分天井、彼岸底』です。この格言は、米国市場の相場周りに対し、たまたま日本市場がそのような動きを演じます。
※私が、指摘せずとも、毎日、前日高値・安値と当日終値を意識してください。
【日経225】
日経225は、本日堅調な動きを見せました。堅調な動きを見せたからと言って、底打ちしたと判断するには時期尚早です。何にも変わっておりません。しかも、今週末はメジャーSQ日です。今週水曜日・木曜日に大きなロールオーバーがあるかもしれません。油断してはいけません。
本日の日経平均空売り比率は、39%です。市場は、弱気していません。相場は、『人の行く裏に道あり、花の山』です。つまり、万人と同じ動きをしても、心理的には安心感があるものの、大きな利益にはならないということです。
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