まだ楽観視する相場ではない。16:15

 関税のワードが、未だ市場を揺さぶっているように思います。昨日は、カナダから輸入する鉄鋼・アルミニウムについて関税を25%上乗せし、50%にするようトランプ米大統領が指示したことで、NY株式市場は大幅下落し、それを同氏が否定したことで、同市場の下値を切り上げる結果となりました。いずれにせよ、関税への免疫力ができるまで、上下波乱は意識しておくのが良いでしょう。

※免疫力とは、投機筋のポジションがスクエアになることです。関税を課す=ネガティブは、マーケットを弱気にさせます。つまり、売りが多くなります。一方、関税否定・延期=ポジティブは、マーケットを安心させ、買戻しが入りやすくなります。おそらく、投機筋が利用するアルゴリズムが、『関税』のワードが組み込まれているのでしょう。

※市場の動きは、投機筋によるものが大半です。そのため、投機筋の動向は無視できません。相場が、ネガティブに慣れてくると、マーケットは下がりにくくなります。材料とマーケットの反応が重要になります。(値位置が重要)

 よって、内部要因7割、テクニカル2割、ファンダメンタルズ1割を意識してトレードするのが良いでしょう。ちなみに、内部要因は海外投機筋のポジションです。一番チェックするのは、同筋ポジションの偏りです。

【今までのコメントまとめ】

 ドル円は、日銀の早期利上げ観測や、FRBの年内2回利下げ観測に加え、貿易戦争の影響から円が買われやすくなっております。ただし、日銀会合の結果が出ない限りは、円安転換することは無いと考えます。

 大阪金と大阪白金は、NY市場のポジションを考慮して、ショック安は無いと判断しました。そのため、大阪金は買い主体の逆張り、大阪白金はコツコツ買い拾い方針としました。

 日経225に関しては、一番売られやすい銘柄でもあり、中期は買い方針ですが、短期は戻ったところを売りで意識するのが良いとしました。この長短トレードは、投資家自身のスタイルで行うのが良いとしました。

国内金融市場は、円高に動くと売りで反応しております。

※マーケットは、不確実性を嫌います。そのため、結果・事実が明確にならない限り、投機筋のトレードは継続します。

【大阪金】

 大阪金は、大幅反発となりました。正直、予想以上に堅調な動きを見せました。会員サイトでは、13600円~13800円を下値の軸とし、買い方針としましたが、13900円以上では一旦売り物が出やすいとコメントしました。

 仮に買い拾った方は、一旦利益確定し、突っ込み買い拾う方針が良いと考えます。ただし、14000円は簡単に上回らないと考えていましたが、もし14000円を維持し始めた場合は、再度買いを意識していきたいと思います。

 先日から述べていますので繰り返しになりますが、NY市場における投機筋のネットロングが縮小していたため、ショック安になりにくいと判断しました。今の大阪金100円~200円下げは、ノイズのようなものであり、この動きは仕方ありません。

【大阪白金

 本日、大幅高となりました。先週末7日に、3月3日の安値4459円を試すか注目とコメントし、昨日4451円まで下落した後、本日の反発になりました。本日、大幅反発したことで、2番底の可能性が出てきました。ここからは、4451円を下回らないことが条件となります。

 本日の相場を見ましても、やはり4550円以上では売り物が出やすいようです。上昇には時間がかかると考えていますが、プラチナ現物価格よりも大阪白金先物価格が140円ほど割安であり、いずれこの価格差は修正されると考えます。しかも、プラチナ現物価格950~960ドルが下値抵抗になると予想します。

よって、突込みは買い拾いですが、本日のような反発場面では買い玉維持とし様子見です。

※申し訳ございませんが、日経225のコメントは本日お休みいたします。お客様、会員様は、会員サイトをご参考にしてください。

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