やはり、円高の呪縛からは抜け出せないようです。
昨日、植田日銀総裁が参議院予算委員会で、『長期金利が例外的に急上昇した場合は、機動的にオペを臨時に実施する』と説明したことや、日銀による3月利上げは見送られるとの思惑から日本10年物国債利回りが低下し、円安に動きました。市場は、6月会合での利上げを予想しているようです。
しかし、昨夜、米CPIコア指数が、市場予想を下回ったことで、インフレ鎮静化によりFRB年3回利下げが浮上し、ドル安に動きました。市場は、6月、9月、12月の利下げを予想しています。
国内市場は、円高が重しになっています。円高に動き出すと、やはり売り物が出やすいようです。国際商品市場は、本来ドル安で反発してもおかしくはありませんが、米国の輸入関税引き上げが不確実要素であり、リスクオンの動きになりにくいようです。
【大阪金】
大阪金は、14000円をあっさり突破してきました。昨日も述べたように、万が一、14000円を上抜け、維持し始めた場合は、再度買いを意識したいと思います。会員サイトでは、下値目安を掲載しております。
NY金は、2月2日に付けた高値2973.4ドルを上抜けてくる可能性があります。その価格を上抜けると、3000ドル突破することも考えられます。
私は、昨年10月中旬ごろに、45日前ルールで11月1日から11月15日にかけNY金が下落し、その影響から大阪金も修正安を演じると予想しました。結果、NY金は250ドル程度、大阪金1000円程度下落しました。この時と今回は異なると判断しております。
相場は過熱しすぎると、その反動でどんな商品も修正安を演じます。修正安の目安は、10%~15%です。これ以上下落すると、上昇相場が終了してしまうか、若しくは高値を更新するのに時間が必要と考えるべきでしょう。上昇相場を意識するのならば、10~15%の修正が妥当なところと考えます。
したがって、1~2%はノイズ(相場のアヤ)であり、5%は押し目ということになります。そのため、今の大阪金は700円下げが押し目ということになります。今回の下落は、結果5.8%下げたことになります。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり上値の重い展開になりました。午前中は、何んとか売りをこなしながら堅調さも維持していましたが、午後から円高が進むと成行で売りが出ていたように思います。
もう少し時間がかかるかもしれません。ただし、買い玉は現状維持です。詳細は、昨日のブログをご覧ください。
ちなみに、17時30分時点で、プラチナ現物価格は980ドル(円換算4657円)、NYプラチナ価格は981ドル(同4661円)です。それに対し、大阪白金期近は4620円、期先は4557円(ドル換算959ドル)となっております。再三指摘していますが、今でも100円割安になります。おそらく、円高が要因なのでしょう。円安傾向の時は、プラチナ現物価格よりも大阪白金先物価格は、割高で取引されていました。
円高に反応している内は、レンジ相場を完全に抜けきることができないように思います。ただし、いずれ日柄が経過すると、円高や追加関税のワードに反応しにくくなります。これが、相場の織り込みです。そうなれば、今までと反対に、円安に反応しやすくなるはずです。それまでは、高値を強気する相場ではないでしょう。
【日経225】
日経225は、37000円を上抜けましたが、やはり円高に振れたことで、上値の重い展開になりました。会員サイトでは、日経225の6月限で、短期売りトレードの目安を掲載しました。お客様、会員様は見ていただいたと思いますが、本日はその通りの動きになりました。
明日は、メジャーSQ日です。明日のポイントは、SQ値より日経平均株価が安く終わるか、高く終わるかです。常にチェックしておきましょう。多少でも高く終わることができれば、下げにくくなり、次の37000円は買いになる可能性が強まります。
いずれにしても、自分に合ったトレードを選択していただくのが良いでしょう。
ちなみに、日経平均空売り比率は、40.7%と前日42.4%から低迷しています。低迷したということは、本日空売りの買戻しが入ったということになります。この数字が45%を超えると、もう少し上昇幅が期待できます。
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