明日は、市場が注目しています日銀金融政策決定会合と、FOMCが予定されています。
昨日も述べましたが、市場は日米ともに据え置き予想となります。そのため、植田日銀総裁の記者会見に注目が集まります。日銀は利上げをいつごろ実施するかヒントを探ることでしょう。現時点では、6月利上げ観測が強まっております。
そして、その後、FOMCでは、ドットチャートに注目が集まることでしょう。前回は、2025年2回利下げ、2026年2回利下げと、2026年末まで計4回の1%利下げ見通しを公表しました。それが、仮に2026年末まで2回の0.5%利下げ見通しならば、タカ派と受け止められることでしょう。
私は以前、テクニカル面で140円台は円が買われすぎの領域であると伝えてきました。しかし、2月20日に150円を割り込んでから、約1か月間、円は140円台後半で推移しています。
繰り返しになりますが、投機筋が円買いに動いたのが大きな理由になります。その巻き戻しが入るかに注目したいと思います。
【大阪金】
大阪金は、押し目待ちに押し目なしで、高値更新となりました。やはり、金現物価格も3000ドルを上回ってきました。やはり、投機筋の買いが偏っていないことも上昇要因と考えられます。
押し目待ちに押し目なしの動きになっておりますが、私のブログをご覧いただいている方は、買えなくとも新規売りはしていないと思います。
さて、ここからの金相場ですが、正直青天井です。内外ともに高値更新しているものを弱気する必要はありません。しかし、短期的には過熱感が出てきております。一つの目安として、内外の出来高に注目したいと思います。例えば、NY金ですが、現在4月限から6月限へのロールオーバーが行われていますが、出来高30万枚を上回った場合は、内部要因での過熱を意識するのが良いでしょう。
※出来高とは、相場の人気度合いを意味します。出来高が増加すると、それだけその商品に人気が集中していることを表します。そのため、人気が集中すると、一旦冷静になる期間が必要になります。それが、相場の押しや修正安につながるということです。
よって、高値は見送りとしながら、3月11日安値13673円からの上昇幅に対する3分の1押しを買い拾いとします。つまり、1000円の上昇幅であれば、300円~350円押しを買い狙うのが良いと考えます。
【大阪白金】
大阪白金は、ようやく4700円を上抜けてきました。昨日は、プラチナ現物価格が1000ドルを維持できなかったため、数日間上昇に時間が価格と考えましたが、本日は円安・NY金高がサポートとなり、プラチナ現物価格1000ドル維持を演出したように思います。
それ以外にも、南ア・ランド高、NY銅高も相場押上げ要因になったのでしょう。
金とは異なり、プラチナの場合はモノの扱いになります。金は、無国籍通貨であるため、価格が高かろう、安かろうは、あまり関係ありません。しかし、プラチナの場合は工業品用途であり、いくら在庫が少ないとはいえ生産機能があるならば、価格が上昇するとレーショニング現象が起きます。レーショニングとは、価格上昇による需要低下です。
※2008年のプラチナ上昇は、リーマンショックやフォルクスワーゲンショック、コロナショックなどを経験していないため、大幅上昇となりました。しかし、それを期待してはいけません。モノ価格は、下値を見極めることが重要です。価格が思いのほか上昇した時は、利食いするのが良いと考えます。
話は戻しますが、一部利食いを意識したいと思います。ただし、突込みは買い方針継続です。なぜならば、プラチナ現物価格が1000ドルを維持したため、仮に1000ドルを下回ると買い拾われる可能性があります。よって、買い玉一部を〇〇〇〇円~〇〇〇〇円でコツコツ利食いし、強気は維持とします。
【日経225】
日経225は、やはり反発してきました。空売り比率が、昨日35.7%と低水準だったため、買い方針の中で押し(若干の下振れ)を想定していました。多少の上値は重かったあものの、堅調に推移したと思います。
さて、ここからですが、38000円までは回復すると予想しています。しかし、空売り比率が依然として36.4%と低調であることや、NY株式市場の下振れも意識すると、目先は37000円~38000円をイメージしています。
ただし、売りは一切考えておりません。よって、37000円台の中期買い玉は、このまま維持とします。
※すべての金融商品に言えることですが、相場を予測する上で、一番は海外投機筋のポジションが重要です。ファンダメンタルズは、その投機筋が解釈しポジションを取ってくれます。つまり、私たちがどうのこうの分析しても仕方がありません。ただし、投機筋が大量にポジションを保有した場合、2月中旬から3月、5月中旬から6月、8月中旬から9月、11月中旬から12月は注意が必要です。しかしながら、価格が大幅高騰した場合は、前倒しになる可能性もありますので、投機筋のポジションと相談する必要があります。
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