昨日、トランプ米大統領が4月2日に2段階の関税導入計画を検討していると伝わりました。これには即時発動される最大50%の関税が含まれる可能性があるとしています。このことで、ドル円の上値を切り下げたようです。
ドル円相場の考え方は、3月21日に述べた通りです。まずは、こちらをご参考にしてください。
https://first-traders.com/market/16749/
FOMCで、再三連発した『不確実性』の見極める手段として、『インフレ』が持続、『失業率』が上昇した場合、FRBは政策変更する用意があるとしています。それを踏まえると、27日21時30分に発表する新規失業保険申請件数が市場予想を上回るか否かが重要指標と考えます。現時点での市場予想は、22.5万人増加であり、この数字を上回るようならば、おそらく市場は年3回利下げを意識し、ドル売り・円買いの動くことでしょう。ただし、下回るようならば、150円を維持すると考えます。
ただし、投機筋の円買いポジションが膨らんでいる以上、私は円安への反応の方が大きいと考えます。
【大阪金】
大阪金は、やはり堅調な動きとなりました。昨日、下がらない相場は、一時的に前日安値を下回ったとしても、終値でその安値を上回ると述べた通りの動きを見せました。前日安値14631円を下回り、14623で一時的に下げましたが、14724円で終えたことを考えると、やはりまだ崩れる相場ではないと考えます。
NY金3月20日終値3071.3ドルから24日終値3044ドルまで下落したところで、取組高は30837枚(5.8%)減少していました。おそらく、投機筋が買いポジションを減少させたことによるものと考えます。このことから内部要因による過熱感はありません。
一方、大阪金は5日間、揉み合いを演じています。上昇相場による高値揉み合いは、もう一段高を暗示させます。つまり、弱気は不要ということになります。ただし、仮に2日間大幅高を演じた場合は、利食いも視野に入れておきましょう。その時は、NY市場で投機筋が買い煽った証拠になります。しかしながら、リスクマネジメントとして、前日安値は意識しておきましょう。
よって、14600円以下で買い拾った方は、前日安値を下回って終えない限り維持とします。
【大阪白金】
大阪白金は、昨日同様堅調な動きを見せました。昨日は、数日前からの動きと変わって、買いの手が出ていたと指摘しました。本日は、売り買い交錯していたように思います。
本日4617円で取引終了したことから、2日間前日高値を上回っております。上昇相場の兆しは、安値を更新できずになり、徐々に前日高値を上回って取引終了することです。仮に明日終値で前日高値4629円を上回ると、更に強気が増えると考えます。
ちなみに、17時20分時点のプラチナ現物価格は977.4ドル(円換算4720円)、NYプラチナ価格は968.7ドル(同4678円)です。大阪白金は4605円(ドル換算953.6ドル)であるため、依然として現物価格よりも24ドル割安ということになります。
大阪白金もNYプラチナも現物価格よりも割安であり、市場が弱気している証になります。つまり、現物価格が下がらないようならば、いずれ割安修正することでしょう。
よって、買い玉は、そのまま維持とし様子見たいと考えます。
【日経225】
日経225は、会員サイトで述べた通りです。やはり、37900円以上で売り物が出やすかったようです。ただし、評価ポイントは、37000円を維持していること、3月限メジャーSQ値を維持していることです。
基本は、買い方針継続です。37000円台の買い玉は、このまま維持します。明日は、配当権利確定日になります。しかも、配当再投資1.5兆円規模が先物市場に集中するようです。おそらく、大引け間際だと考えます。
今の日本株式市場は、自社株買いや配当再投資などで、底堅く推移すると思われます。もし仮に、昨年8月のような大暴落を演じるとしたら、それは昨年7月高値42500円を上回って上昇してからと考えます。
ちなみに、本日の日経平均空売り比率は、37.4%と前日比1%低下しております。
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