今週はお疲れ様でございました。 トランプ関税による相場乱高下は、私自身も闘っております。頑張って切り抜けていきましょう。
トランプ政権は今週に入り一部の国・地域に対する上乗せ関税の一時停止を発表した一方で、中国からの輸入商品への関税が合計で少なくとも145%に達すると明らかにしたことで、米国株が大幅下落となりました。
関税の材料が蔓延する中、昨日の米CPIコア指数が前年比+2.8%まで鈍化したことから、FRBによる利下げ期待が高まりドル下落、ドル・円は142円台まで値を下げてきました。(円高というより、ドル安によるもの)
ちなみに、年内のFOMCは、5月、6月、7月、9月、10月、12月の計6回開かれる予定になっており、中でも、6月、7月、10月、12月、それぞれ0.25%利下げ確率が高まっております。
これがドル安をけん引しているように思います。
未だ、楽観視できません。昨日もお伝えしたように、米中貿易戦争は喜ばしいことではありません。しかも、一律関税は継続しているため、少なくとも世界経済悪化・減速が意識され、市場マインドの回復には時間が必要と考えます。
※今年に入り、ドル円が15円急落しております。繰り返しになりますが、国際商品にとってはコストダウンになります。大阪金は1550円ダウン、大阪白金は450円ダウンということになります。それと、金、プラチナの市場認識は、全く異なります。なぜならば、金は各国中央銀行が買い手であり、プラチナは景気に左右される商品だからです。
しかも、大阪金、大阪白金は、海外市場と為替の関係性で成立する価格であり、重要なのはNY市場と現物市場の動向と考えます。価格が高い・安いは、市場の評価です。
【大阪金】
やはり、大阪金は堅調に推移しました。昨日、中国政府が米国債とドルを売って、金を購入したと予想したうえで、思いのほか上昇したため、14000円割れで買った方は自由に利食いをしてくださいとコメントしました。ただし、4月10日に大陽線を演じたため、この大陽線が下値をサポートすると予想しました。繰り返しになりますが、100円~200円ブレは、相場のノイズであり、今の大阪金相場はこの程度の変動は常に起こりうることです。5%下げ(700円~800円下げ)は押し目、10~15%下げ(1500円~2250円下げ)は修正安ということは、常に認識しておきましょう。
引き続き買いスタンス継続です。私は、2年前から金のみ買いしか考えないと述べてきました。買うか、買わないかの2択だけを意識してきました。その理由の一つに、各国中央銀行の金買い継続です。仮に、金が大天井を打つとするならば、中央銀行が金を売却し始めたときでしょう。その反面、自国通貨が上昇した時と考えます。おそらく、今すぐに金に変わる安全資産はないと思われます。
そのように解釈しますと、金は買いのみ意識して考えるのが良いと思います。
※安値から切り返す大陽線は下値サポート、上昇後の大陽線は高値での過熱を意味します。同じ大陽線でも意味合いが異なります。
【大阪白金】
大阪白金は、思った以上にショートカバーが出ませんでした。やはり、景気に左右されやすいプラチナだけに、投機筋も安易に買い戻してこないのかもしれません。しかしながら、下値目安は確認できました。ここからはNYプラチナの4月4日高値957.2ドルを上抜くかになります。そのためには、ポジティブな材料が必要になります。(自動車関税25%が重くのしかかっているのかもしれません)
冒頭で金とプラチナは全く異なると述べましたが、唯一共通するとしましたら宝飾品に対する評価です。金価格が高値圏を維持すると、プラチナも恩恵を受ける可能性があります。
こちらのチャートをご覧ください。下記のチャートは、NYプラチナ日足になります。
あくまでもポジティブ材料が必要になります。
ポイントだけお伝えします。①は4月4日のロウソク足です。昨日も述べたように、出来高は48429枚でした。そして、②は7日のロウソク足であり、出来高は49925枚ということになります。(80000枚前後の取組高に対し、50%以上の出来高は大商いです)
出来高が多いということは、それだけ売り買いが活発であるということになります。おそらく、私の予想では、投機筋が売りポジションを膨らませたと考えます。②で売り叩いた投機筋のショートカバーは散発したと予想しますが、①で売り叩いた投機筋は、未だ維持していると思われます。そのショートカバーが炸裂するには、①の高値である957.2ドルを上抜けることが重要です。
ちなみに、現時点ではプラチナ現物価格が948ドルに対し、NYプラチナ価格は943.7ドルと4ドル割安で推移しております。昨日は同水準でしたが、やはりNYプラチナ市場で売り方投機筋の存在が大きいように思います。NYプラチナが投機筋のショートカバーにより980ドルあたりまで浮上することができれば、プラチナ現物価格は960~970ドルまで押し上げることができると思います。
つまり、ここからの押し上げ役は、NYプラチナと考えます。ちなみに、大阪白金は現物価格との連動性が高いので、あくまでもNYプラチナは方向性の指標にしかなりません。
よって、買い玉維持しながら、昨日同様、プラチナ現物価格よりもNYプラチナ価格が10~20ドル割高になった場合、買い玉を少し利食いするのが良いでしょう。
【日経225】
日経225は、下落しながらも底堅い動きを見せました。昨日もコメントしましたが、本日のSQ値がポイントと伝え、会員サイトではSQ値が下値目安になる可能性があると述べた通りの動きになりました。
本日の4月限日経225ミニ及び、オプションSQ値は、32737.29円となりました。この価格が、今後のキーになることでしょう。
私は、正直32000円台を弱気しているわけではありませんが、このSQ値を下回って終えた場合は、買い玉を決済するトレードが有効と考えます。若しくは、もう一度売り叩く可能性があります。
今は、そういった出し入れをしていくしかありません。何度もお伝えしますが、市場マインドが低下しているため、時間が必要と考えます。
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