高値圏での大陽線は、9割以上が強気。17:31

 本日は、昨日指摘したように、大阪金は大幅高、大阪白金・日経225は上値の重い展開になりました。これが投資家マインドです。

 

 昨日、トランプ大統領は、パウエルFRB議長が救に利下げに動かなければ米国経済が減速する可能性があると述べました。(とても理不尽に思えて仕方がありません)

 同氏は、『インフレはほぼ起こり得ない』とし、FRB議長に対し『負け犬』などと批判したことで、21日の米株式市場は大幅下落となりました。

ただし、その一方で、トランプ大統領が、ウォルマート、ホーム・デポ、ロウズ、ターゲットなど小売り大手と関税について協議したと伝わり、時間外取引で米国株がプラス圏に浮上。

しかし、その後、ウォールストリートジャーナル紙は、『トランプ大統領が景気後退の責任をパウエルFRB議長に押し付けるための布石を敷いている』と伝えたことで、ドル円は140円を割り込みました。

 昨日もお伝えしたように、24日に予定している日米財務相会合までは円売りの動きは見られないと考えます。その会合で、円安是正の協議が行われるかポイントになります。(トランプ大統領就任後、ドル指数が10%下落したため、果たしてこのままドル安を歓迎するか疑問。)

 いずれにしても、トランプ関税によるインフレ押上げ懸念が考えられ、米国経済減速・悪化が予想できることもあり、FRBは慎重に動かざるを得ないと、私は考えます。市場は、5月FOMCで据え置き、6月には0.25%利下げを予想しているようです。

【大阪金】

 大阪金は、やはり大幅高になりました。一部の買い玉は15500円前後で利食いを提案したものの、買い方針は検属したままです。数日前からブログをご覧いただくとお分かりになる通り、NY市場で投機筋が買い煽っていません。NY市場におけるプレーヤーを、『投機筋』、『実需筋』の2つに分類することができます。

 当然相場が上昇しているということは、買いが多く存在していることになります。本来ならば、投機筋が高値を買い上げるケースが見受けられますが、今回はそうではありません。

 昨日のNY市場97ドル高分の取組高は、日本時間明日に判明するため、そこで取組高が大幅増加したのであれば、少し警戒する必要はありますが、その反面、思いのほか増加していないようならば、押し目は限定的と考えるべきでしょう。

 本日の会員サイトでも予想レンジを引き上げ、突っ込み買い方針としております。繰り返しになりますが、大阪金100円~200円下げは、相場のノイズです。常にあり得ることです。

※ちなみに、以前からお伝えしているように、高値圏での大陽線はテクニカル上の過熱感を示すため、飛びつき買いは避けましょう。過熱には、テクニカルと内部要因との2種類があります。

【大阪白金】

 大阪白金は、やはり上値の重い展開になりました。昨日は、NY市場で1000ドルに近づくと、投機筋のショートカバーが発動するとコメントしましたが、NY市場で986ドルまで上昇できず失速してしまいました。おそらく、ショートカバーが一巡したのでしょう。その判断材料は、現物価格をNY価格が下回ったことです。

 プラチナ相場が上昇している時は、たいていNY市場がけん引役となり、現物価格を押し上げます。NY市場が上昇するということは、投機筋が買いポジションを増やしているか、若しくは投機筋が売りポジションを減らしているかの2通りになります。ちなみに大相場を演じる時は、投機筋が売りポジションを減らし、買いポジションを増やすケースです。今は、そういった期待はできません。

ただし、プラチナ現物価格970ドルを維持したことは評価したいと思います。

 昨日もお伝えしましたが、NY市場だけに期待するのは困難と考えます。しかも、大阪市場では、25日移動平均線をタッチし、売り叩かれています。

よって、大阪白金は、レンジ相場を意識しながら、買い主体の逆張り方針と考えます。

【日経225】

 日経225は、思ったよりも堅調に推移しました。米国株3指数が3%以上下落したにもかかわらず、日経225は一時的に1.1%ほど下押ししたものの、結果的にプラス圏で取引終了しました。繰り返しになりますが、下落要因でどれだけ下がったか、下げ止まったかが、その商品の地合いになります。

 これも繰り返しになりますが、ご存じのように、米国発信による輸入関税引き上げや、米国政府内での対立などを横目に、株価が上昇し続けるとは思えません。これが投資家マインドです。

 そのように解釈すると、ある程度のレンジをイメージし、買い主体の逆張りで臨むしかありません。何度も下値を試し、下落要因を消化するまでは、短期トレードを心がけていきましょう。

※繰り返しになりますが、値段の魔物には気を付けましょう。価格が上昇すると、人間心理『まだ上がる』のではと思いがちです。そのため、指値を有効活用しましょう。別に利食いをして、破産した方はいません。欲張って破産した方はいますが・・・。

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