ロウソク足は、意味を持つ。11:15

 昨日、ベッセント米財務長官が、関税をめぐる中国との対立は続かず、緩和していく見通しだと述べましたことで株式市場が大幅反発となりました。しかも、株式市場引け後に、トランプ大統領は記者団に対し、パウエルFRB議長を『解任するつもりはない』と語ったで、ドル円が急伸し、時間外取引で米国株3指標が反発しております。

関税をめぐるトランプ大統領発言が、日々相場変動要因になっております。

 ただし、昨日IMF(国際通貨基金)は、世界経済の最新見通しを公表し、今年の経済成長率を前回(今年1月)よりも0.5ポイント引き下げ2.8%にしてきました。つまり、ある程度の悪材料は織り込み始めているということになります。

 ドル円は、24日に予定している日米財務相会合がポイントと考えます。一方的な円安是正協議は無いと予想しますが、一先ず無事に通過できるかがポイントになります。ドル円に関しては、下記のURLをご参考にしてください。4月18日のブログになります。

https://first-traders.com/metal/17072/

【大阪金】

 大阪金は、やはり昨日過熱していたようです。これだけは覚えておいてください。同じ大陽線でも、出現する場所で異なるということです。①下落時で大陽線を演じた場合は、実需筋の買い、流れの変化を表します。②上昇時の大陽線は、過熱(9割以上強気)、利食いを示唆するロウソク足を表します。

 こちらのチャートは、大阪金日足になります。私は、4月7日会員サイトにて、『陰の局』と伝え、全て買い方針としました。翌日8日の会員サイトで、大阪金14000円割れは買いを提案しました。当時は、あくまでもリバンド狙いでしたが、①の大陽線が出現したことで、予想レンジを14500円~15500円に引き上げ、15500円前後は利食い方針としました。昨日の会員サイトでは、更に〇〇〇〇〇円~〇〇〇〇〇円に引き上げています。

 恐らく、会員サイトをご覧いただいた方は、15500円前後でいったん利益確定したと思われます。②の大陽線は、少し過熱していました。

 それならば、どこで買うのが良いかです。本日の会員サイトでは、〇〇〇〇〇円以下で買い方針と提案しました。その理由としては、③になります。繰り返しの話ですが、ロウソク足は重要な意味を持ちます。③の大陽線が下値サポートするかは、相場が上昇しない限り分かりません。ただし、相場が上昇してから買うには、若干リスク高まります。そのように考えるならば、③の安値15377円を終値ベースで下回った場合にロスカットするつもりで、〇〇〇〇〇円以下で買えば、リスクは最小限で済みます。

 私が常に前日安値を意識した買いと述べているのは、リスクを最小限にするトレードだからです。ハイリターンを望むのならば、ハイリスクを覚悟しなければいけませんが、ローリスクでハイリターンを望むことができるという一例です。

 ちなみに、昨日のNY市場は大商いとなりました。ただし、取組高は、思ったほど増加していませんでした。投機筋が買い煽っていない相場は、下値限定と考えておくべきでしょう。

【大阪白金】

 大阪白金は、やはり上値の重い展開となりました。私が掲載している3商品の中で一番上値の重い相場と考えます。景気に左右されやすい商品であるため、新たな買いが出にくいのかもしれません。

しかも、昨日指摘したように、NY市場における投機筋のショートカバー(買戻し)が一巡したことも、相場の勢いを緩めたようです。それと、やはりNY金が高値更新しているため、NYプラチナの影が余計に薄くなったようにも思えます。

 繰り返しの話ですが、プラチナは景気に左右される商品であり、ゴールドと共用できるのは宝飾品や投資のみです。つまり、ゴールドが高いからと言って、プラチナが買われる時代ではありません。

 会員サイトでも述べたように、大阪白金の短期トレンドが変化し、当面は上値の重い相場を意識しておきましょう。だからと言って、前回安値4071円を下回るということではありません。おそらく、大阪白金4月8日の大陽線は下値をサポートするとは思う一方で、4月4日の大陰線が上値を抑えているように思います。

 その大陰線を上回るにはエネルギーが必要であり、エネルギーを蓄積するためには時間が必要ということになります。

 よって、予想レンジは変更せずに、短期トレード中心の逆張り方針とします。

【日経225】

 日経225は、再度35000円を上回ってきました。私のコメントをご覧いただいている方は、まず念頭に上昇し続ける相場ではないと考えたことでしょう。しかも、会員サイトをご覧頂いた方は、逆張りの買いを一部、若しくは全部利食いしたと思います。本日の会員サイトでは、35200円前後で利食いを提案しました。

 私のお客様は、一部35300円で利食いしていただきました。

 徐々にネガティブ材料を織り込み、ポジティブなニュースに反応しやすくなっています。しかし、まだ何が起きるか分かりません。市場も未だ警戒していると思われます。その理由としては、VIX(恐怖)指数が30ポイント以上で推移しているということです。30ポイントを維持しているということは、市場が疑心暗鬼である証拠です。リスクを警戒しているということになります。

そのため、予想レンジを維持しながら、様子を見たいと思います。レンジを若干引き上げるかの判断として、相場を見ていきたいと思います。

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