まず私が、ここ最近、悲観しながら買い方針継続と述べていますのは、高値を強気せずに安値を買う、悲観することで枚数を増やさないという意図になります。ついつい高くなると強気してしまいがちですが、まだそのような相場ではないため、手探りで買うといった意味合いです。
ロイター通信は25日、アメリカのUSTR=通商代表部が世界各国に一律で課している10%の相互関税について、引き下げや撤廃につながる代替案を日本含めた各国と協議をしていると報じました。日米関税交渉は、日本時間5月1日に行われる予定です。
トランプ関税がやや緩和したことで、市場マインドが回復しつつあります。
今週は、5月1日に日米関税交渉、同日ISM製造業景況指数、2日に日銀金融政策決定会合、同日米雇用統計が予定されております。日銀会合は据え置き予想ですが、最新の経済・物価見通しが公表されます。米雇用統計は、雇用者数が前回よりも減少する見通しとなっております。失業率予想は4.2%と前回と同じであり、4.3%以上になるか注目したいと思います。
26日、加藤財務相はX(旧ツイッター)にて、24日に開いた日米財務相会談でベッセント米財務長官が『ドル安/円高が望ましい』と発言したと某新聞社報道について、『全くもって事実と反しており、大変驚かされた』と投稿していました。
ドル円は、FRB次第と考えます。繰り返しになりますが、年4回(1%)利下げならば140円~144円、年2回(0.5%)利下げならば146円~150円レンジを予想します。ちなみに、4月3日トランプ政権が、相互関税を発表直前のドル円高値は150.49円でした。つまり、仮に一律関税が撤廃されれば、150円近辺までの浮上することも予想できます。
【大阪金】
大阪金は、やはり上値の重い展開となっております。トランプ関税がやや緩和されたことで、VIX(恐怖)指数が24ポイント台まで低下したことが、利益確定売りを誘ったように思います。ただし、弱気はしていません。
この程度の下押しは、想定内の動きです。繰り返しになりますが、先週末に公表したCFTC建玉明細を見ますと、ネットロングが175378枚(前週202210枚)に減少し、NY金3419.4ドル(4月22日終値)までの上昇は投機筋によるものではなかったことが明らかになりました。ネットロングが300000枚を上回ると、取組面での過熱感を表し、修正安を意識するしかありませんが、今のポジションを見ますと同筋の買い余力が十分にあると考えます。
こちらのチャートをご覧ください。
こちらはNY金日足チャートになります。投機筋が買っていないことを前提に考えると、4月16日の上抜け大陽線は実需買いによるものと予想します。仮に実需の買いが入ったのであれば、余程の弱材料が出ない限り、16日安値3245.2ドルを下値サポートすることになるでしょう。ただし、この価格を下回った場合は、何かしらの要因(材料)が出たことになります。
よって、15000円~16000円レンジをイメージした上で、短期は15250円~15550円レンジでのトレードが有効と考えます。常に前日安値を意識し、突っ込み買いを継続したいと思います。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり上昇には時間がかかっているようです。先週もコメントしたように、4300円~4500円レンジを予想したうえで、上昇するには時間が必要と指摘してきました。
トランプ関税がやや緩和されていますが、まだ投資マインドは回復できず、NY市場で高値を買うプレーヤーが存在していないようです。先週末公表したCFTC建玉明細を見ますと、ネットロングが5677枚(前週6034枚)と若干減少していました。明らかに投機筋は買っていませんでした。おそらく、買う理由が見当たらないということなのでしょう。
ただし、繰り返しの話になりますが、先週中国筋がプラチナスポット価格950~960ドルで現物買いに動いたと判断しており、いずれ底上げに動く可能性を予想しております。ちなみに、日本時間4月3日午前5時にトランプ大統領は相互関税を発表し、その前に付けていたプラチナスポット価格は高値986.45ドルであり、相互関税が撤廃しない限りは、この価格をすぐに上抜くことは困難と予想します。
よって、レンジ相場を意識した上で、ドル円145円を上回ることに期待し、買いポジション維持とします。突っ込み買い拾いの短期トレードは有効と考えます。
【日経225】
日経225は、やはり36000円をタッチしてきました。会員サイトでは、先週34000円台で買った方は、36000円での利食いを提案、おそらく利益確定出来たと考えます。
トランプ政権が、一律関税の引き下げや撤廃につながる代替案を協議しているとの報道がありましたが、明確な数字が出てこない限り、4月3日相互関税発表前の高値水準36500円を上抜くことは困難と予想します。
ただし、今月10日にもコメントしましたが、ほぼ100%の確率で大底を打ったと判断しており、高値は見送りとしながら、突込みを買い拾う方針は継続していきたいと思います。詳細は、会員サイトに掲載します。
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