上昇するには、少し時間が必要か!?17:38

 本日正午ごろに、日銀が政策金利を市場予想通り0.5%に据え置くことを決定しました。その後の経済・物価情勢の展望を公表し、それぞれ1月よりも下方修正したことで、市場はハト派に受け止めたようです。ただし、日銀声明文では、経済・物価見通し実現するならば、引き続き金利を引き上げるとしています。

 本日23時の4月IMS製造業景況指数、日本時間明日は2回目の日米関税交渉、明日21時30分の4月米雇用統計が注目されます。4月以降のインフレ・景気指標を重視しましょう。

【大阪金】

 正直、日本時間で大阪金が下落する理由は明確に分かりませんでした。おそらく、5月入りしたことで、多くの国で休場となる中、日本市場も来週連休に入り薄商いが予想されるため、ポジション調整が進んだように思います。本日午前9時24分ごろに、1000枚近くの売り物が出たようです。そこから一気に流れが変わりました。

しかも、NY市場時間外取引で、先日下値サポートと予想した3245.2ドルを下回りました。つまり、4月16日の大陽線を否定したことになります。

 こちらのチャートは、大阪金2月限日本時間のみのロウソク足です。4月24日のブログで、4月1日高値15253円を上抜き、4月22日安値15552円を下回ったため、当面15250円~15550円レンジで動くと予想しました。しかも、買い主体ではありましたが、短期トレード中心としました。しかし、本日そのレンジを下回ったことで、2月限で15250円が当面の上値抵抗になりそうです。そのように考えると、4月限は2月限より40円上ザヤであるため、15250円~15300円が上値抵抗と考えておくのが良いでしょう。

 とは言え、弱気しているわけではありません。繰り返しになりますが、投機筋が買い煽って高値を付けた相場でないため、売り物が限定的であることに加え、安値では実需筋の買いが入りやすいと考えます。中央銀行の買いも待ち構えていると予想します。

【大阪白金】

 大阪白金は、本日も上値の重い展開になりました。私は、ゴールデンウィーク中にドル円が145円を上回ると予想しており、大阪白金4500円や4600円をチャレンジする可能性があるとしましたが、本日の動きを見る限り時期的にズレ込むと考えるしかありません。

 私の予想では、1週間ほど時間が必要であり、反発あっても上昇しにくいように思います。とは言え、先日から述べているようにプラチナ現物価格950~960ドルを弱気するつもりはありません。ちなみに現時点では962ドルです。しかも、ドル円が当面の底打ちした可能性が高く、4月7日のような下落は無いものと考えます。

 しかしながら、世界的に景気後退懸念が出ていることもあり、高値を買うプレーヤーがいません。そのため、プラチナ現物価格が950~1000ドルのレンジ内で推移する可能性が高いと考えます。

 よって、先日からお伝えしているように、4300円~4500円レンジを意識し、やや時間が必要と考えますが、4600円までは上昇期待をしたいと思います。

【日経225】

 日経225は、かなり堅調に推移しました。正直、36500円をあっさり上抜けるとは思いませんでした。本日の日銀会合で、経済物価情勢の展望の中で、それぞれ下方修正してきたことから、利上げをする時期が遠のいたとの見方で、日経225は上昇したように思います。

 基本買い方針継続です。ただし、36000円台は依然様子見とします。おそらく、日経225は2日~3日後に動きが出てくると予想します。この数日間で下がらないようならば、36000円台でも買いを考えたいと思います。

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