今週末にスイスで、米中関税交渉が行われるとのニュースによりポジティブに反応した一方で、早期に折り合えるかどうかに対する不透明感が漂っているようです。
その前に、明日午前3時のFOMCにて、政策金利は据え置き予想となっており、その後のパウエルFRB議長記者会見に注目が集まることでしょう。再び『不確実性』を連呼するようならば、株式市場の上値が重くなると予想します。
ちなみに、先週末発表の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、失業率は横ばいであったことから、市場への影響は限定的だったと思います。
ドル円は、146円~150円レンジに移行すると予想していましたが、自動車部品への関税発動や、医薬品にも今後2週間以内に関税を発表するなどで、再びドル売り・円買いとなり、142円台まで値を切り下げました。ただし、いずれ146円~150円まで切り返すと予想しております。
依然として、『関税』ワードが市場を揺さぶる要因となっており、高値を強気する相場ではありません。
繰り返しになりますが、4月以降の米景気・インフレ指標に注目したいと思います。
【大阪金】
5月2日のコメントでは、15250円~15300円が上値抵抗になる可能性があり、上昇するには少し時間が必要と予想しましたが、ゴールデンウィーク後半の3日間でNY金が200.6ドル上昇したことから、大阪金は4月22日高値15811円に迫る上昇を見せました。
繰り返しになりますが、先週末公表の米CFTC建玉明細で投機筋は、ネットロング(買い越し枚数)を前週比12060枚減少させ、163318枚まで縮小しました。つまり、4月29日まで投機筋は買っていないということが判明。その反面、現物筋の買いが入っていたことが予想できます。それ以降の投機筋の動向を予想しますと、昨日は投機筋の買いが入ったように思いますが(昨日の取組高は明日公表)、それにしても買い煽っているレベルではないと考えます。4月29日よりはネットロングが拡大していると予想しますが、まだ投機筋の買い余力は十分にあると考えます。
前回のブログをご参考にしていただきたいのですが、①投機筋が買っていないこと②中央銀行・実需の買いが入りやすいこと③世界的に財政拡張していることから売りを考える必要はないでしょう。常に下がったところで買うか、買わないかを判断するのが良いでしょう。相場が下落すると、まだ下落するのではと思いがちですが、ある程度決め打ちしながら指値を有効に活用し、買い方針で臨むのが良いと考えます。
未だ15000円~16000円レンジを意識しながら、いずれはレンジを引き上げて考えたいと思います。
【大阪白金】
大阪白金は、なんとか4400円を維持しました。ただし、ドル円上昇とプラチナ現物価格上昇が同時に行われない限り、上昇し続ける相場ではないと考えます。私は、先日から1週間ほど日柄が必要と述べていましたが、今後6日後の相場展開が重要と考えます。6日後に4400円を維持することができれば、上値追いの可能性は出てきます。
ゴールデンウィーク中の大阪白金を振り返ってみたいと思います。イメージしてください。ミクロ的な面ですが、5月5日に4351円で300枚ほどの買い指値が存在し、その買い指値は4360円まで引き上げ、結果的に4360円で200枚ほど買いが成立しました。本日、4420円で200枚ほど売り指値があり、成立したことを考えると、国内ファンドが4350円~4420円でトレードしているように思います。その後の日中取引では、4380円台で200枚~500枚の買い指値を出したり引っ込めたりしていたのが印象的でした。
こういった大阪白金のトレードが有効である以上、相場が一方向に動きにくいのも仕方ありません。ただし、一方で、中国筋は休場明け6日、大量にプラチナを買っていました。先日から述べているように、先月プラチナ現物価格920ドル以下で大量に買ったのち、950~960ドルでも大量に買い、昨日960ドル台でも買っていました。
そのように考えますと、徐々にプラチナ現物価格は下値を切り上げることが予想できます。
ちなみに、先週末公表のCFTC建玉明細で投機筋は、9962枚のネットロングに拡大しました。(4月29日時点)しかしながら、その後5月5日にNYプラチナ価格が960ドルを割り込んだことで、おそらく同筋の買いポジションは整理され、売りポジションを増やし、結果的に昨日のNYプラチナ反発につながったように思います。昨日の31.3ドル高は、投機筋のショートカバーによるものと推測します。繰り返しになりますが、ショートカバーだけでは一方向に動きにくいと思います。
よって、4300円~4500円レンジを意識した上での買いスタンス継続、6営業日以降4600円台を期待したいと思います。
【日経225】
日経225は、37000円台で上昇一服となりました。米中交渉に対する期待がある一方、未だトランプ関税に対する不安が交錯し、上昇一服感が出ました。
前回もコメントしたように、今週いっぱい様子見とします。今週下げ渋りを見せるようならば、35000円台まで下げない可能性があります。36000円台で買うか、それとも35000円台まで待つか、今週の相場展開を確認し、判断したいと思います。
いずれにしても、〇〇〇〇〇円以上は買われすぎの領域になります。そのため、37000円台は見送ります。
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