NY金、NYプラチナへ投資資金が流入するか!?17:46

 昨夜23時50分ごろから、トランプ米大統領が記者会見を行いました。皆様ご存じのように、米英が貿易協定に合意したとのことです。その内容を噛み砕いて伝えますと、相互関税10%維持としながら、英国は米国製品に対する関税率を5.1%から1.8%に引き下げ、一方米国は英国製の自動車関税を27.5%から10%に引き下げるとしました。英国の鉄鋼に対する25%輸入関税を撤廃するとのことです。

ここで言えることは、相互関税10%を撤廃することは困難ということです。

 明日からの米中関税交渉では、トランプ政権が関税145%から50%まで引き下げることを検討しているとの報道がありました。

 これらのニュースは、既に期待感で買いが入っていることもあり、米中関税交渉が難航するようならば、下振れも意識しておくべきでしょう。

 

 ドル円に関しましては、7日にコメントしたように、146円台まで反発してきました。下振れもあるかと思いますが、徐々に下値を切り上げるようならば、いずれ146円~150円レンジで落ち着くと予想します。

※4月の関税ショックから1ヶ月経ちました。昨年8月の下落の前は、注意喚起をしていましたが、正直4月の下落は予想できませんでした。少しおかしい動きを見せているなとは思いましたが、全ての金融商品があそこまで大幅下落するとは思いませんでした。私のブログでは、大阪金以外、売り・買いのコメントをします。大阪金だけは、買いしか選択肢にありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

【大阪金】

 大阪金は、昨日の安値を上回って終えることができました。

 産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が8日公表した4月のデータによりますと、金現物を裏付けとするETFへの資金流入が3年ぶり高水準とのことです。米中貿易戦争を背景に中国のETFが主導したようです。

 その一方で、7日NY金30.9ドル下落時では、投機筋の手仕舞い売りによるものと判断しています。昨日は6日に投機筋が買ったとコメントしましたが、2日と継続することができず、手仕舞い売りが出たようです。

 おそらく、トランプ関税緩和により、VIX指数低下が投機筋の手仕舞い売りを誘ったように思います。ただし、不確実性要素は未だ継続しているため、金の需要が落ち込むことは考えにくいと考えます。

 よって、未だ15000円~16000円レンジをイメージした上で、前日安値をターゲットとし、買い方針継続とします。いずれ、予想レンジを切り上げて考えるつもりです。

※私が予想レンジをお伝えしている理由は、あくまでも目安として考えてほしいからです。ここ最近では15000円~16000円レンジを予想し、16000円付近は強気する水準ではないことを示しております。

 その一方で、繰り返しになりますが、前日高値・安値を意識し、当日終値の存在を確認することが良いと伝えているのは、下落しない相場ならば一時的に前日安値を下回ったとしても、最終的に上回るからです。上回ることができずに終えた場合は、一旦決済することも選択肢の一つです。重要なことは、当日終値の存在です。

 本日のことを例に挙げるならば、前日安値15546円を一時的に下回りましたが、ここでのトレードでは、まず①15546円近辺で指値を入れて買うこと②本日終値で15546円を下回った場合は決済すること(選択肢の一つ)。底堅いと判断するには、③前日安値を切り下げても、終値で上回っていることです。(値段を見ながら買おうと思うと、下落の雰囲気で買いにくく、決め打ちした上で指値を有効活用することが良いと思います)

【大阪白金】

 大阪白金は、上値が重くなった時間帯もありましたが、結果的に底堅く推移したように思います。昨日のブログをご参考にしてください。三角持ち合いの上昇型パターン継続中です。ただし、繰り返しになりますが、あと3日~4日間は時間が必要と考えます。

 どうしてもNY市場に投資資金が流入してきません。そのため、NYプラチナは上昇する勢いがありません。しかしながら、繰り返しになりますが、中国筋のプラチナ大量買いによって、プラチナ現物価格は下値を切り上げることが予想できます。先月から中国筋は、920ドル割れで大量買いし、950~960ドルでさらに大量買い、960ドル台でも買っていました。

 ちなみに、現時点(17:00)でのプラチナ現物価格は990ドルに対し、NYプラチナ価格は989ドルです。つまり、現物価格よりもNY先物価格が若干下回っており、このことからも投機筋が強気していないということが窺えます。

 よって、4300円~4500円レンジを意識した上で、前日安値を確認し、買いスタンス継続とします。引き続き、ドル円レンジ切り上げとNYプラチナへの投資資金流入期待で、4600円を視野に入れておきたいと思います。

【日経225】

 日経225は、意外に堅調な動きを見せました。おそらく、多くの投資家は、材料を織り込み、一旦下振れがあると予想していることでしょう。押し目待ちに押し目なしといったところなのでしょうか。

 4月10日には90%の確率で底打ちをしたと判断しましたが、本日の反発によって、当面35000円を割り込むことは困難と判断しております。

ただし、やや楽観すぎのようにも思えます。2回の日米関税交渉で、何も進展していない中、4月3日高値36510円を上回っていることが、正直不思議な感じです。おそらく、この分の修正はあると考えております。

 ちなみに、5月限SQ値は、37572.13円です。この価格帯をチェックしておいてください。この価格を日経平均価格が上回ると更なる上値が予想でき、上値抵抗にしますと下振れる可能性があります。

基本は買い方針ですが、突込みを待ちたいところです。

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