本日16時に、米中貿易協議の声明を発表しました。90日間相互関税を115%引き下げ決定しました。米国は中国に対する関税率を145%から30%へ、中国は米国に対する関税率を125%から10%に引き下げるとしました。ポジティブサプライズになったように思います。しかも、ベッセント財務長官は、夏半ばまでに大きくて素晴らしい法案を可決る予定があると言及しました。
ドル円は、やはり146円~150円レンジまで反発してきました。現在のドル円147.70円台は4月10日の始まりとほぼ同水準であり、投機筋が20000枚近く円買いに動き出した水準です。そのため、もう一段高を予想しております。ただし、あくまでもリスクオンの動きであり、FRBによる年内3回から4回利下げ見通しに変化がないことを認識しておきましょう。
【大阪金】
大阪金は、前日安値を下回りましたが、最終的には下げ幅を縮小させ、上回って終えることができました。米中貿易協議へ期待感からVIX(恐怖)指数が低下したことを受け、NY金価格が3300ドルを割り込んだと考えます。
繰り返しになりますが、世界各国の財政拡張が金価格の下支え要因になると考えます。それに対し、関税や地政学リスク等の材料は、金価格の押し上げ要因になることでしょう。
基本は、15000円~16000円レンジを意識した上で、突っ込み買い方針継続します。先週末の米CFTC建玉明細を見ましても、投機筋のネットロング(買い越し枚数)は若干減少していました。つまり、取組面・内部要因での過熱感はないということになります。しかしながら、4月9日から4月22日まで一気に500ドル以上上昇したため、このような動きを見せることは仕方がありません。相場が下げずに上昇し続けることはありません。
ここでは、2択しか考えていません。前日安値近辺で新規買いし前日安値を下回って終えた場合決済するか、それとも200円刻みで買い拾っていくかの2択です。まず、上昇し続ける相場をイメージせずに、安いところを買い仕込む感覚で考えたいと思います。
【大阪白金】
大阪白金は、日中取引で堅調な動きを見せましたが、夜間取引に入ってからは上値の重い展開となっております。先週末にNYプラチナが1000ドルを上回って終えたことは評価に値すると思いましたが、どうしても1000ドルを維持しにくいようです。
先日から述べているように、あと2日~3日間必要と考えております。そのように考えてた矢先の、本日70円近く反発したことは良い意味で予想外でした。そのため、三角持ち合いの上昇型パターンの上値抵抗線を完全に上抜けました。(5月8日掲載)
よって、前日安値4422円を意識しながら買いスタンス継続とします。
相場が上昇するのは投機筋次第、相場が底堅く推移するのは実需筋次第です。ちなみに、4月7日~9日、4月23日、5月6日に中国筋が現物を大量に買っていたと考えます。先日もお伝えしましたが、920ドルを割り込んでから960ドル台まで買っていたように思います。つまり、プラチナ現物価格970ドルが下値目安になると予想します。現在18:15分時点のプラチナ現物価格は984ドル、NYプラチナ価格は983ドルです。
【日経225】
日経225は、夜間取引に入り、38000円台を上回ってきました。米中貿易協議の結果により、欧米株が反発しております。NYダウ時間外取引では、16時以降900ドル以上反発したのを受け、日経225も反発しているようです。
ただし、38000円台からは買われすぎの領域に入ります。私は、買われすぎの領域では買わず、売られすぎの領域では売ることはしません。当然、私がしないこと、出来ないことはコメントしません。
先週末もお伝えしましたが、押し目待ちに押し目なしの相場展開となっておりますが、5月限SQ値37572円を上抜けたため、当面は下値支持線になると考えます。
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