NY市場に投資資金が流入しないと、更なる上値は厳しいか!?18:14

昨日の米CPIコア指数は、前月比0.2%(市場予想0.3%)、前年同月比2.8%(同2.8%)とインフレ鈍化を受け、ドル円は147円を割り込みました。ただし、同指標後、フェドウォッチによる年内2回利下げに変化はなく、引き続きドル円は146円~150円レンジを予想します。

どのような解釈かは、下記のURLをご覧ください。

https://first-traders.com/metal/17179/

※昨日、相場は環境と価格帯が重要と題してコメントしました。具体的にお伝えしますと、同じ材料で価格が上昇し続けることは無いということです。例えば、20のものが好材料により50へ上昇したからと言って、その材料で100まで上昇するとは限らないということです。つまり、その好材料が存在しているため20を割り込むことはできないとしても、50から100へ上昇するには相場環境も重要ということになります。

【大阪金】

 大阪金は、やはり上値も重くなっているようです。ここ数日間は、上昇し続けるというイメージを捨て、前日安値を意識した上で買い方針継続としました。

 トランプ関税緩和や、ロシアとウクライナとの和平交渉が15日から行われることと、NY市場に投資資金が流入していないことから、上昇一服となっているようです。その反面、世界各国による財政拡張から自国通貨の希薄化で金が買われやすくなっているのも事実です。

 こちらのチャートは、NY金日足になります。ご覧いただいてお分かりになる通り、4月11日に3200ドルを上回り、その勢いで3500ドルまで上昇しました。通常のテクニカル分析をするのならば、前回高値、つまり4月2日3201.6ドル近辺が下値支持線になりやすいと考えます。

ただし、大阪金は為替の影響もうけるため、終値で前日安値を下回った場合は、ロスカットするのも選択肢の一つと考えます。200円幅で買い下がるのも良しと考えます。

 よって、引き続き15000円~16000円レンジをイメージし、前日安値を意識した買い方針継続とします。

【大阪白金】

 大阪白金は、堅調な動きを見せました。昨日も中国筋が大量にプラチナ現物を買っていたように思います。そのため、プラチナ現物価格が底上げしています。昨日のプラチナ現物価格は970ドル台だったため、今後は980ドルが下値支持線になると予想します。

 中国筋の動向は、下記のURLをご覧いただき、イメージしてみてください。

https://first-traders.com/metal/17305/

 こちらも合わせて、ご参考にしてください。こちらはプラチナスポットの日足チャートになります。中国筋が、大量にプラチナ現物を買ったロウソク足を青枠で囲んでおります。(文章でイメージしていただき、視覚で感じてください)そのため、現時点(17:35)でのプラチナ現物価格は999.3ドル、一方NYプラチナ価格は998ドルとなっております。

 昨日もお伝えしましたが、現物価格よりNYプラチナ価格が割安の場合、①現物に需要がある②投機筋が買っていないということが考えられます。そのように解釈しますと①中国筋が現物を買っている②NY市場に投資資金が流入していない、まさに今の現象です。現物買いが続くかどうかは疑問ですが、NY市場に投資資金が流入してこない限りは、更なる高値を期待しにくいのも事実です。

 相場を整理しますと、①ドル円が安定期入りしたことで、大阪白金は下落しにくい。②中国筋が現物を買っていることで、プラチナスポット980ドルが下値支持線になると予想。③上昇し続けるには、投資資金流入が不可欠。

 数日前からお伝えしてきた日柄は、十分消化しました。引き続き予想レンジを4450円~4650円をイメージし、短期的に吹き上がったところでは利食いも意識していきたいと思います。徐々に上昇している時は、買い玉放置とします。

【日経225】

 日経225は、やはり本日の突込みは買い拾われました。昨日もお伝えしましたが、ここまで上昇した相場が、一気に急落するとは思えません。(当然、万が一の相場はあります。トランプ大統領が、今までの関税交渉を覆した場合)

 相場は、確率論です。当然100対0はありません。例えば、下がる確率20に対し、上がる確率80などのように、常に好材料・悪材料が市場には潜んでいます。今回は、一般的な投資家目線で考えた場合、38000円台では買いにくいものの、37000円台ならば買おうといった投資家は少なくなかったでしょう。

 私自身も会員サイトで述べたように〇〇〇〇〇円~〇〇〇〇〇円の狭いレンジでしか今は考えておりません。おそらく、今は突込み買われやすいものの、徐々に上値が重くなるように思います。そのことを意識しながらトレードを行うことが良いでしょう。ちなみに、お客様・会員様で、本日新規買いした場合は、明日終値で37860円を下回った場合、買い玉一部ないし、全て決済するのも選択肢の一つです。それ以外は、反発利食いとします。

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