ドル円に注目。コストアップにつながるか!?13:26

 お客様、会員様から『分かりやすい』『勉強になる』とのうれしいご意見をいただきました。確かに、私のお客様や会員様と話をしていても、かなり投資レベルが上がっているように思います。投資レベルが上がりますと、当然相場の怖さを知ることになります。それは、投資を行う上で、避けては通れない問題です。ただし、相場は常に『直感と度胸』が必要であり、万人が弱気したところを買えるか、万人が強気したところを売れるかが、ご利益の差になります。

いつもご愛顧いただき、本当にありがとうございます。

 さて、相場ですが、昨日はやはり格付け会社ムーディーズの米国債格下げは、一過性の動きになったようです。既に、認識しているニュースは、サプライズになりにくく、市場の驚きも半減します。何でもかんでも材料をピックアップしてしまうと、正直頭が混乱します。必要である材料か、そうでない材料か、選別するのが良いでしょう。

 本日から日米協議が行われます。昨日も述べたように、米国から円安是正要求があるとの思惑が浮上しており、為替の議論があったとしても円安是正要求がなかった場合、再びドル円は146円~150円まで反発すると予想します。繰り返しになりますが、FRBにおける年内2回利下げ確率は38.1%であり、次に3回利下げ確率が26.3%と、市場は2回利下げを意識しています。これが既定路線です。それに加え、ベッセント財務長官は、ドル安政策に消極的であり、ドル安・円高には動きにくいと予想します。

【大阪金】

 大阪金は、やはり15200円台で、またしても売り物が出たように思います。昨日、プーチン大統領とトランプ大統領の電話会談で、プーチン大統領は『全体として非常に有意義だった』と強調し、トランプ大統領は『会談はとてもうまくいった』としたうえで『ロシアとウクライナは、停戦、そして、より重要な戦争終結に向けて、ただちに交渉を開始する。そのための条件は、両国間で交渉することになるだろう』とSNSに投稿していました。

即時停戦の可能性は低いように思います。

 先週も指摘しましたが、NY市場に未だ投資資金が流入していません。しかも、5月14日に3200ドルをあっさり下回ったことで、4月11日~22日(3200ドル~3500ドル)までの上昇は否定され、ここからは新たな相場の動きと考えます。

投資資金が流入しない限り、一方向に動きにくいと予想しますが、NY市場が下落すると、現物を買おうとするプレーヤーが存在するため、NY金3100ドル台は買いを意識しておくべきでしょう。

よって、引き続き短期トレードを意識し(会員サイト掲載中)、高値は強気せずに、200円幅で買い下がりを考えていきたいと思います。

【大阪白金】

 大阪白金は、堅調な動きを見せています。昨日のWPICレポートが意識されたように思います。そのため、NY市場で1000ドルを上回ってきました。

こちらの需給表をご覧ください。

〈プラチナ需給見通し表〉

 昨日公表したWPICプラチナ需給見通しになります。あくまでも、2025年は予想ではありますが、1月~3月の需給が25トンの供給不足となったことは、2025年の30トン供給不足見通しを裏付ける内容だったと考えます。この需給表を見ましても、宝飾品と投資需要が前回予想よりも上方修正し、自動車需要は底堅く推移するとの見通しになっております。

 先日から何度もお伝えしていますが、中国筋が現物価格970ドル台まで大量に買っていたこと、WPICによる強気レポートを踏まえると、1000ドル割れは買い拾われやすいと考えるべきでしょう。あとは、投機筋の動向です。

〈投機筋の動向〉

 ご存じのように、NY市場で1000ドルを上回ってきました。本日午前6時時点のプラチナ現物価格は999.95ドルに対し、NYプラチナ価格は1006.2ドルと、やはりNYプラチナが割高になりました。この件に関しては、昨日も指摘しております。

12時50分時点では、プラチナ現物価格1003.86ドルに対し、NYプラチナ価格が1005.35ドルと、プラチナ現物価格が1000ドルを上回り、NYプラチナが割高で推移しております。つまり、NYプラチナ市場に投機筋の買いが入り上昇をけん引し、それに現物価格が引っ張られていることが確認できます。(現物が引っ張られているのは、それだけの理由があるからです)

〈大阪市場について〉

 大阪市場は、5月14日高値4546円を上回ってきました。私の予想では、プラチナ価格の下落は考えにくく、あとはドル円次第の動きと認識しています。冒頭でも述べたように、この2日間でのドル円を注目しています。ちなみに、4月3日の相互関税発表前のドル円は、149円台でした。その後、発表を受け円高に動き、4月7日~10日は一時148円台も付けていました。つまり、ドル円は148円台まで反発しても不思議ではないということになります。そのように解釈しますと、今から100円近くコストアップも予想できます。

よって、引き続き4450円~4650円を意識した買いスタンス継続とし、〇〇〇〇円からは一部利食いも考えたいと思います。買いの出し入れが必要と考えます。

【日経225】

 日経225は、やはり上値の重い展開となっております。本日の会員サイトでは、〇〇〇〇〇円以上では売られやすいとし、新規売り検討を提案しました。そして、ストップロスもお伝えしています。

 本日は時間の都合により、日経225は割愛いたします。会員サイトをご覧ください。

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