休場明けの米国株3指数は、EUに対する追加関税延期を好感し、軒並み反発しました。トランプ関税に免疫力が付いてきたように思います。そのため、トランプ大統領の関税に対し売り叩かれる場面では、買いが入りやすくなることが考えられます。本日午後、財務省が実施した40年債入札倍率が2024年以来の低さとなったことで、やや円が買い直されたように思います。(金利上昇による円買い)ただし、40年国債であるため、それほど影響力は無いと考えます。
ドル円は、本日144円台まで浮上してきました。昨日も指摘していますが、いずれ146円~150円レンジまでドル高・円安に動くと予想しています。
【大阪金】
大阪金は、堅調な動きを見せました。昨日のコメントを見て、15375円の買い玉がロスカットになった方もいたと思いますが、ロスカットはトレードをする上での選択肢の一つです。昨日、あえてトレードについてコメントしたのは、15000円台を高いと感じている方に対し、リスクを最小限にすることで、15000円台でも買いで考えることができるという一例になります。失敗したから次は見送るでは、何の意味もありません。繰り返すことが必要です。
〈相場のリズム〉
①1~2%下落は相場のノイズ(日々のブレ)②5%下落は押し目③10%~15%下落は修正安④20%下落は相場転換。この動きは、常に意識しておくのが良いでしょう。なんの理由で下落しているかを知り、①~④に当てはめて考えるのが良いでしょう。こちらのチャートをご覧ください。
こちらのチャートは、2020年1月~2025年5月までの月足になります。赤枠で囲んでいるのがショック安での動きになります。右から2020年3月コロナショック、続いて2024年8月日銀ショック、そして2025年4月トランプ関税ショックになります。
コロナショックでは、大阪金が5913円から4876円まで1037円下落しました。下落率は、17.5%です。次に日銀ショックでは11995円から10804円まで下落、下落率は9.9%。そして、トランプ関税ショックは、15253円から13985円まで1268円下落、下落率は8.3%になります。
チャートを見てお分かりになる通り、大阪金はショック安で一時的に下落したとしても、そのあと上昇に転じていることが理解できます。おそらく、これが財政拡張に対する金の需要増加と判断しております。
右肩上がりで推移しているのは、相場の評価になります。金の評価=金の需要が相場を徐々に上昇させていると考えます。
〈ロウソク足が教えてくれる〉
繰り返しになりますが、一つ一つのロウソク足には深い意味があります。その中でも、昨日指摘した大陽線・大陰線は重要です。私は、先日から大きな相場は期待せずに、買い主体で反発場面では利益確定するのも重要と述べてきました。今の相場を見ると、予想通りの展開になっております。なぜ、イメージすることができたかというと、一番は4月よりトランプ関税が緩和したことで、VIX(恐怖)指数は20ポイントを割り込み、慌ててNY金を買う投機筋は多くないと考えたからです。そのように解釈すると、大阪金の高値を買う理由はありません。ただし、相場は忘れたころにやってきます。いつまでも同じ動きはしません。そのため、前日高値・安値と当日終値は毎日チャックしておく必要があります。そうすると、気づくことがあるはずです。
よって、引き続き15300円~15600円レンジを意識した買い主体のトレード継続とします。(会員サイトには先週から掲載しています)
【大阪白金】
大阪白金は、堅調な動きを見せました。やはり本日も、円高に動くと買いの手が止まっていました。大阪白金は、円高が点滴のようです。ただし、私の予想では、近々為替が変化すると見ております。勿論、円安に動くと予想しています。
〈値ごろは一切無用〉
繰り返しになりますが、相場に値ごろは関係ありません。値段が高いか安いかは物の価値で決まります。相場が上昇過程か、下落過程かだけを意識すれば、今の大阪白金相場を新規売りする選択肢はなくなります。しかも、今回上昇した理由が、今年の需給見通しではなく、現実に起きている供給不足と考えれば、なおさら下がったところを買う考えになると思います。
一般的に日本の投資家は、4071円の安値を見た後の4400円台や、4600円台は買いにくくなります。私もそうです。ただし、今回は別です。材料が出た後の相場は、値ごろ関係ありません。その需給に対する期待感まで値段が吸収しない限り、下がっても買い拾われやすいと考えます。
〈NYプラチナと現物の関係性〉
私が毎日、この関係性をコメントしているのは、皆様方に慣れていただきたいとともに、気づいていただきたいからです。常に見ていれば、何となく、こうなるのではとの予測が立てられます。動いた時にだけ見るのは、後手後手になってしまいます。
17時30分時点のNYプラチナ価格は1093ドル、現物価格は1091.5ドルとなっております。つまり、現物価格が堅調であり、NY市場は期待感で買い上げていないことになります。言ってしまえば、現物市場=現実取引、先物市場=先への期待・不安取引になります。現物価格より先物価格が10~20ドル割高になると、先への期待感で上昇したことが判断できます。そのようなことを理解しておくだけでも、相場をトレードするうえで、自分を納得させるネタになります。
よって、先日から述べているように4600円~4850円レンジをイメージし、買いスタンス継続とします。(先週から会員サイトで掲載しています)
当然、利食いも意識した上で、買いスタンスです。
【日経225】
日経225は、予想通りの展開となりました。昨日のコメントでは、前日に売り玉ロスカットとなったため、38000円台まで上昇する可能性はあるものの、38000円台は強気したくないとしました。
ただし、買いで考えていこうと思います。いつトランプ大統領の関税発言が出るか分かりませんが、おそらく7月までは大きな悪材料は出てこないと予想します。しかも、市場が7月を懸念すると、意外に緩和される可能性もあります。
相場はあまのじゃくです。万人が意識する逆の反応をします。つまり、万人が警戒すると相場はポジティブな動きをし、万人が楽観すると相場はネガティブな動きをします。それならば、今の相場はどうでしょう。警戒しつつ、買っているように思います。私の見立て通りならば、大崩れは無いと考えます。
よって、会員サイトに掲載しているレンジをイメージし、買いを意識しながら様子見とします。
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