本日は、米中電話会談への期待や、午前中に行われた参院財政委員会で植田日銀総裁が、『将来の利下げ余地を作るために、無理に政策金利を引き上げる考えはない』との発言で、ドル円は143円台まで浮上しました。しかし15時ごろに中国外務省が『米中首脳会談に関して、共有できる情報は無い』と述べたことで、再び142円台半ばまで下落。
ドル円は、以前から述べている通りの考えです。トランプ関税で、ドル安・円高に動きやすくなっていますが、不確実性要素が継続しているため、日米の金融政策に変化が生じると考えます。
【大阪金】
大阪金は、5月22日からの高値を上抜けてきました。5月26日高値15534円を終値ベースで上抜けたため、予想レンジを引き上げて考えたいと思います。ただし、繰り返しになりますが、高値を買う相場ではありません。常にレンジをイメージしながら、突込みを買い拾うのが良いでしょう。
何度もお伝えしていますが、世界的な財政拡張政策は、NY金相場を底堅くします。つまり、下値を切り上げる効果があります。しかし、NY市場に投資資金が流入していないことを考えると、一気に上昇するとは思えません。そういった考え方で臨む結果、一気に上昇した場合、ラッキーと思うことが重要でしょう。
相場に対して、前のめりになると、必ずハシゴを外されます。せっかく得た利益も何もなりません。しっかり、計画性を持ちながら、買い主体で臨むことをお勧めします。
※買いで臨んでいる場合は、常に前日安値を当日終値で下回ったか確認することが大事になります。①上昇トレンドは前日安値を下回らずに、前日高値を上回って終えます。②上昇できないレンジ相場は、前日安値を下回って、元の位置まで戻しておえます。この相場の習性を理解しておくのが良いでしょう。
【大阪白金】
大阪白金は、4601円まで下落しましたが、結果的に4600円後半で取引終了しました。
〈NYプラチナと現物との関係性〉
17時10分時点のNYプラチナ価格は1058.3ドルに対し、現物価格は1062.4ドルと、NY市場が割安になっております。昨日の今頃は、若干割高となっていましたが、現在割安ということは、投機筋が強気していない、むしろ弱気していることを意味します。ただし、基本は現物価格です。NY先物価格が下げても、現物価格が下げ渋ることができれば、底堅い相場と判断することできます。
しかしながら、上昇の勢いは緩和され、もうしばらくレンジ相場の動きを予想しております。昨日もお伝えしていますが、予想レンジを4600円~4800円に引き下げて、買いスタンス継続とします。
ちなみに、5月末時点の世界白金ETF残高は、4月末に比べ1.89トン増加していました。おそらく、金価格上昇の恩恵を受けているようにも思います。
【日経225】
日経225は、37800円台まで浮上しましたが、結果的に上値を切り下げました。円高が重しとなる中、やはり米中貿易摩擦、アルミ二ウムや鉄鋼に対し50%へ関税引き上げが、上値をさらに重くさせたように思います。
お客様、会員様には、毎日予想レンジを出しておりますが、短期(60分)トレンドが、下向きになっている場合は、売りの選択肢を持つことが重要です。反対に上向きになっている場合は、買いに比重を置くのが良いでしょう。
重要なことは、昨日の陰線です。相場が下がりたがっている場合は、昨日高値を上回ることができないため、終値ベースで38040円を上回った場合ロスカットするつもりで、反発場面を売ってみるのも一つのトレード手法になります。
ただし、相場の方向性がハッキリしないため、もう少し様子見とします。短期トレードは有効と考えます。
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