昨日の米PPI(卸売物価指数)が市場予想を下回り、新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことで、ドル円の上値が重くなりました。しかも、トランプ大統領は輸入される自動車に課している25%の追加関税措置について、『そう遠くない将来、引き上げるかもしれない』と発言しました。
日本時間13日9時過ぎ、イランメディアは、イスラエル軍がイラン核関連施設を攻撃したとの報道により、ドル円は143円を割り込むことになりました。しかも、イスラエルのネタニヤフ首相は『イランへの攻撃は何日も続く』と述べています。
〈大阪金と大阪白金上昇要因は異なる〉
大阪金は、地政学リスクにより、買い進まれました。中国では宝飾品需要が減退している中、金ETF(投資需要)に投資資金が流入しているようです。しかも、NY市場では投機筋が買い煽っていない分、下値限定的となっております。
一方、大阪白金は、中国筋の現物買いが止まりません。来月7日~10日に上海プラチナウィークが開催され、宝飾品企業が金の保管コストアップにより、金の在庫を減らし、安価なプラチナにシフトしているようです。今週、中国筋の買いが目立っており、私の試算では既に2トンを超えていると考えます。
【大阪金】
大阪金は、15900円を上回ってきました。昨日もお伝えしましたが、まだ上昇余地があると考えております。少なくとも私のブログをご覧いただいている方は、買うことができなくても、新規で売る行為はしていないと思います。
必ず、相場には理由があり、その理由はロウソク足を見ることで確認できます。チャートは、事実と思惑のストーリーの集合体です。点だけで考えるのではなく、点を線にすることでイメージしやすくなります。
https://first-traders.com/metal/17607/
昨日のコメントをご参考にしてください。
基本は買い方針継続です。週末は、必ず前週高値と今週終値を確認しましょう。
【大阪白金】
大阪白金は、堅調に推移しております。冒頭で述べたように、中国筋は、7月7日から行われるプラチナウィークのため、在庫確保に動いていると考えます。おそらく、本日も大量に買っているのでしょう。昨日と同じ数量を買っているとするのならば、私の試算で今週3トン分購入していると考えます。暴落時以外で、これだけ買うのは正直記憶にありません。
https://first-traders.com/metal/17607/
昨日のコメントをご参考にしてください。
しかし、一方で、品不足とは言え、現物の売りも出やすくなると予想します。もしかすると、本日現物価格が1300ドルを上回ったことで、現物売りが出たのかもしれません。ただし、それを上回る中国筋の現物買いで相場が底堅く推移したように思います。
〈NYプラチナと現物との関係性〉
繰り返しになりますが、現物価格が軸です。相場が天井を打つときは、現物価格よりもNYプラチナ価格が割高(10ドル~20ドル割高)になるケースは多々あります。一方、大底を打つときは、現物価格よりNYプラチナ価格が割安で推移します。
17時00分時点のNYプラチナ1266ドルに対し、現物価格は1281ドルと、NYプラチナ価格が割安となっております。今は、NY市場の動向より、現物市場の動向に注視するのが良いでしょう。
ちなみに、現物市場に売りが出たとの判断は、NYプラチナ価格よりも現物価格が大幅下落することです。現物売りが出ると、相場は一気に冷やされます。
〈今後、意識すべき点〉
①NYプラチナ価格と現物価格の関係②内外で前日安値を下回って終えたか③中国筋の買いが一巡したか。この3点は、重要になります。
【日経225】
日経225は、SQ後に売られる展開となりました。日経平均SQ値は、38172.67円です。 本日、下回って終えたため、今後は上値抵抗になる可能性が高いと考えます。ちなみに、昨日38300円以下の買い玉は、SQで決済となりましたので、今はポジションがありません。
よって、引き続き、方向性が確認できない相場展開と予想し、常に中立で考えていきたいと思います。
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