昨日、トランプ米大統領は、イスラエルと交戦するイランへの攻撃可否について、『2週間以内に決断を下す』と説明し、中東情勢に緊張が走りました。しかし、同氏は、これまでも2週間期限を設けることが多く、実際行動に移すかの懐疑的な見方もあるようです。
〈ドル円〉
ドル円に関しては、スペック3兄弟(ニューヨーク、シンガポール、ロンドンの投機家)のうち、一部ニューヨークとシンガポールは、既にドル円から撤退しているようです。投機筋の円ロングポジションが減少しているのは、これらの理由と考えます。投機筋は、徐々にユーロ・ドルへ投資資金を移動しているとの話を聞いております。
そのことから、円高の可能性は更に薄くなり、膠着状態・レンジ相場に動く可能性が高いと予想します。
※相場には、100%はありません。しかも、レバレッジ取引をするうえで、個々で投資資金の限界があります。そのため、必ず2~3割は、『かもしれない運用(運転)』に心がけることが重要です。相場がおかしいなと思ったときは、一度立ち止まってイメージし直すことも必要です。先ほど、ドル円からニューヨークの一部投機筋が撤退したとの話をしました。その理由としては、円を買いすぎた結果、円安に巻き込まれ多額の損失を出したとのことです。当然、そのトレーダーはクビになったようです。相場は、後になって気が付くものです。相場を取組む以上、安易な考えで臨むのは危険です。
【大阪金】
大阪金は、中東情勢緊迫化で反発したものの、FRBの利下げ後退により、上値の重い展開となりました。昨日は、短期トレードで買ったポジションは決済と提案したうえで、買い方針継続としました。基本、買い方針継続です。ただし、2日間前日安値を下回ったことから、一旦下振れに注意する必要があると考えます。
繰り返しになりますが、有事の金買いは一時的なものであり、継続性はありません。しかし、世界各国の財政拡張は下値サポートになると考えており、突込みは買い拾うのが良いでしょう。必ず、レンジを意識しながら、対応してください。
【大阪白金】
大阪白金は、本日反落しました。反落した理由の一つは、昨日中国筋が、現物をあまり買っていなかったことと考えます。それならば、なぜ昨日、現物価格が1350ドルを上回ったのかということに関しては、おそらくショートスクイーズ(踏み上げ)が入った可能性が高いと考えます。おそらく、本日午前中もそのような動きで反発したのでしょう。
〈ほとんどの商品はNY市場が割高〉
昨日は、ほとんど中国筋が買っていませんでしたが、まだ安心することはできません。なぜならば、やはり現物価格がNYプラチナ価格を上回っているからです。他商品を見ましても、通常現物価格よりもNY価格の方が割高になっています。投機筋中心のNY市場が相場をけん引することは多々あります。しかし、プラチナの場合は、現物価格が上昇をけん引したことになります。何度もお伝えしますが、NYプラチナ価格を現物価格が下回ることができれば、修正安の可能性が高まります。
〈来週は重要な週?〉
来週は重要と考えます。先日もお伝えしましたが、NY市場では来週で7月限から10月限へのロールオーバーが完了し、大阪市場では26日に新補発会します。そして、7月1日は中国市場休場であるため、ほぼほぼ中国筋の買いは一巡すると予想します。それに加え、7月9日は相互関税延長期限でもあるため、米政府は何らかの動きを見せることでしょう。
〈NYプラチナと現物との関係性〉
17時20分時点のNYプラチナは1290.8ドルに対し、現物価格は1294.6ドルで推移しています。おそらく、現物売りは1300ドル以上で入っている可能性があります。
常に指摘していますが、相場は未だ過熱しています。過熱した相場は、価格で修正するか、若しくは日柄で修正します。そのため、私自身、買うという選択肢は依然としてありません。よって、来週まで様子見とします。
【日経225】
日経225は、昨日38550円で買ったポジションを大引けで損決済となりました。正直、未だ方向性が確認できません。ただし、一つ言えることは、私の見ているチャートでは、5月1日から買い転換し、その後売り転換はしていません。買われすぎはあっても、7割買いを意識するのが良いと考えます。
繰り返しになりますが、6月限SQ値38172円は常に意識しておいてください。この価格を下回って終えた場合は、更に下落する可能性があります。
※会員登録について。
無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。
無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。