昨日、ホワイトハウス報道官は、貿易相手国・地域との通商交渉で設定していた7月9日の期限をトランプ大統領が延長する可能性があると述べました。
【大阪金】
大阪金は、本日下落しました。イスラエル・イランの停戦合意や金以外の貴金属が上昇したことで、投資家の目線が金から離れたように思います。本日、お客様には、もう一段下がる可能性があると、注意喚起しました。
以前から述べているように、週末は必ず先週高値・安値を確認し、本日終値が下回ったか、上回ったかを認識し、対応、若しくは準備をしておく必要があります。仮に買っている場合、先週の安値を下回って終わった場合、若しくは終わりそうな場合、①ポジションを軽くする②資金配分を意識し現状維持②半分売りを作るの対応をするのが良いでしょう。一つ言えることは、下げた時にチャンスと思えるかどうかです。
私自身、金を弱気しているわけではありませんが、短期トレンドが下向きの中、前日安値と前週安値を下回ったため、売り物が出やすい環境であるということは認識しておきましょう。
当然、16000円台まで上昇した相場が、高値から1000円下落することもあり得ます。以前からお伝えしている予想レンジを引き下げて考えるのが良いでしょう。本日は、その予想レンジ下限を残念ながら維持できませんでした。
【大阪白金】
大阪白金は、昨日コメントしたイメージ通りの動きとなりました。本日も昨日同様、大阪市場が現物価格よりも先行して買われていたように思います。昨日のブログをご参考にしてください。(下記のURL)
https://first-traders.com/metal/17769/
〈昨日イメージしたレンジ〉
昨日のコメントでは、6日間5250円~5550円レンジで推移したのち、5日間5550円~5900円レンジで推移し、今回は5日間5900円~6300円レンジで動くことをイメージしました。しかも、大阪白金が更に180円上昇するのであれば、現物価格は1420ドルどころまで反発する可能性があると述べました。結果、本日大阪白金6月限6319円、プラチナ現物1434ドルまで上昇しました。イメージすることで、6300円を強気せずに済みます。
〈プラチナを注目する上で必要なこと〉
①プラチナは、大阪市場がメインでないということ。世界中で取引しているため、世界の動きを認識することが重要です。今では大阪市場はローカル市場であり、ロンドン・チューリッヒ・ニューヨーク・中国市場が重要なカギを握ります。
②現物価格を認識すること。現物価格が中心です。現物取引に敵う取引はありません。現物より先物が先行しているのか、それとも先物より現物が先行しているのかを確認することが重要です。
③なぜ上昇しているのか?なぜ下落しないのか?など、理由を分析することが重要です。私たちが知らないだけで、全て合理的に価格が形成されているということです。
〈現物の売りは推測でしかない〉
私が、以前からお伝えしています現物の売りが入ったか否かは推測でしかありません。つまり、後から見れば・・・という話です。それならば、チャートを見て、どの価格をサポートライン、トレンドラインにすれば良いか考えていきましょう。
こちらは、プラチナ現物の60分足になります。①は、下値支持線です。昨日15時以降に、1375ドルを維持し、本日も割り込むことができませんでした、その価格帯を割り込めるかに注目したいと思います。仮に割り込むことができれば、次のトレンドラインは②になります。②は6月23日の安値からのトレンドラインです。当然、時間ごとにトレンドラインは引き上がりますが、現時点16時では1330ドルで推移しています。
次に、こちらはプラチナ現物日足トレンドになります。トレンドラインを3本引いてみました。青いラインは短期上昇トレンド、その下は中期、そして長期と見るのが良いでしょう。その通り下落するかは、今のところ分かりませんが、ある程度イメージすることができると思います。繰り返しになりますが、イメージすることが重要です。
〈ポイント〉
ある程度お伝えしましたので、ご自身でまとめていただきたく思いますが、本日高値から安くなったからと言って天井を打ったと判断するのは、時期尚早です。まだ買い手市場であることを忘れてはいけません。昨日大方、NY市場における投機筋及び当業者等のロールオーバーがほぼ完了したと考えます。ただし、投機筋よりも現物に対する動向が重要です。その動向については、中国筋は3日間、ほとんど買っていませんでした。私の見る限り、1280ドル以上では現物を買っていないように思います。
それならば何故、ここまで上昇しているかと考えた場合、おそらく現物がないことを理由とした投機的なトレーダーが参入しているのかもしれません。今までは、『金』が主役でしたが、それ以外の貴金属も上昇しているため、資金が金からややシフトしている可能性はあります。あくまでも相場は『美人投票』です。
ちなみに、昨日も述べましたが、中国はロコ・ロンドンやロコ・チューリッヒから現物を手当てするようです。今月9日から大量に現物を買ったため、おそらく在庫が大幅減少したのかもしれません。それを知り、欧米金融機関等がスポット買いをしているように思います。そこで相場が上昇したため、投機目的の買いも参入しているように思います。
私は、一切強気していません。
【日経225】
日経225は、本日40000円を上回ってきました。正直、買い方針ではありましたが、ここまで上昇するとは思いませんでした。今回上昇した要因は、様々ありますが、①配当再投資②相互関税再度延長の可能性③FRBによる7月利下げ期待などと考えられます。
正直、空売り比率が34.8%と低水準であることや、市場が楽観していることなどから、40000円台を買うことができません。ただし、前日高値を上回って終えたことを考えると、当然上昇したがっている相場であると考えるべきでしょう。買いにくい相場は高いという格言があるように、前日安値をストップロスとし、買い方針で臨むのが良いでしょう。
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