トランプ関税をポジティブに受け止めた。17:50

 トランプ大統領は7日、貿易相手国との関税交渉をめぐり、新たな関税率などを記した書簡を公表しました。皆様ご存じのように、日本に対しては8月1日から25%の関税を課すと表明しました。つまり、4月に公表した相互関税を1%上乗せしたことになります。昨日は、7月31日までの交渉延期と申しましたが、8月1日まで交渉可能のようです。

 このトランプ関税を受け、インフレが再燃するとの見通しにより、FRBによる利下げ期待が後退し、ドル高・米国株安になりました。

【大阪金】

 大阪金は、200円以上反発しました。大型減税法案が成立した上、インフレ再来懸念が金の価格を押し上げた要因と考えます。しかも、円安を受けて、大阪金は15825円まで上昇しました。

 昨日会員サイトで伝えたように、15500円台から15400円で買い拾った方は、早い段階で〇〇〇〇〇円を上回った場合、一旦利食いを考えるのが良いでしょう。ただし、数日間15600円~15800円で揉み合うようならば、更なる上値も期待できるので買い玉維持とします。ここは、少し駆け引きを使いながら、買い玉を全て利食いすることなく、買いトレードを考えたいと思います。

 大阪金にとって警戒すべき点は、株安・債券安による換金売り、若しくは各国中央銀行による金融引き締め策のみと考えます。現状を見る限り、そのようなことは起こりにくいと判断しております。昨日も指摘したように、私個人的には、下値は浅いと予想しております。

【大阪白金】

 大阪白金は、堅調な動きを見せました。やはり、現物価格が堅調のように思います。

本日は、米CFTC建玉明細についてコメントします。ただし、今は現物市場の方が重要であるため、あくまでもイメージだけにとどめてください。

 こちらは、上が米CFTC建玉明細、下がNYプラチナ日足チャートになります。対象期間は、6月25日~7月1日であり、赤枠のロウソク足になります。

 まず、上の表をご覧ください。NYプラチナ取組高が減少しています。この理由としては、投機筋が買いポジションを減少させたため、現物取扱業者も売りポジションを減少したからと考えます。あくまでも、CFTC建玉明細は、7月1日終値時点での明細です。

 ここからが重要になります。7月2日以降をイメージしたいと思います。同日NYプラチナ取組高は、前日比1418枚増加していました。チャートを見ていただくと分かる通り、相場は1440ドル台まで反発しております。おそらく、投機筋が新規買いしたものと考えます。翌3日は、前日比1897枚減少したことから、前日に買った投機筋が手仕舞い売りをしたため、1365ドルまで下落したと推測できます。

つまり、買い方投機筋の動きが、相場の上下動を引き起こしているとイメージしています

〈今は現物市場が重要〉

 ただし、今は投機筋が買い煽っている相場ではなく、現物市場での現物争奪戦が起こっているため、なかなか下げにくい相場であることは認識しておきましょう。

 私は、以前から中国の宝飾品業者が、金からプラチナへシフトしたため、中国筋の買いが目立っていることを指摘してきました。未だ、大量ではありませんが、それなりに中国は現物を手当てしているように思います。

つまり、相場が下がる2つの要因が、今のところは起きていないということになります。

 ちなみに、17:40時点のNYプラチナ価格は1385ドル、現物価格は1375ドルと10ドル価格差があります。日本時間では、6ドルまで縮小していました。縮小するということは現物が底堅いと判断でき、拡大するということはNY市場で投機筋が買い煽っていると判断することができます。

 よって、引き続き5000円~6500円の大幅レンジを意識しつつ、5900円~6300円レンジでの動きを予想します。現物価格が、1325ドルを下回るかだけを意識しておくのが良いでしょう。

【日経225】

 日経225は、堅調な動きを見せました。トランプ大統領による関税率の書簡は、大きなサプライズにはならなかったようです。4月に比べ1%の上乗せであることや、8月1日まで交渉が延期されたとのポジティブな視点が、相場をサポートしたように思います。

 そして、本日はETFの分配金捻出による6000億程度の売りが出た模様です。10日には1億近い売りが出るとのことです。そのことは既に市場は認識しており、上値は重くなったとしても、その売りによる下落で買おうといった投資家もいると考えます。

 よって、売り玉の利食いは自由とし、ストップロスは前日高値を上回って終えた場合とします。

※会員登録について。

無料会員サイトであり、同業他社の外務員会員登録を防ぐため、必ず電話にて確認をさせていただいています。

無料会員登録に数日間かかることもあります。数日間経っても連絡がない場合は、会員登録見合わせということになります。ご了承ください。

当サイトは、商品先物取引に関して、私共の個人的な相場観を書いております。数字や予測値も個人的な見解です。本ブログの内容は、私共が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成しておりますが、その正確性・安全性を保護するものではありません。売買は必ず、ご自身の判断で行ってください。

その他の貴金属銘柄記事