昨日もお伝えしましたが、トランプ関税(関税率の書簡)により、FRBの利下げが遠のいたとの見方から、ドル円は147円台まで上昇しました。しかし、フェドウォッチでは年内2回利下げが優勢となっております。年内1回利下げ予想が増加しない限り、更なるドル高・円安は困難と考えます。
以前から私は、いずれドル円は146円~148円までレンジを切り上げると予想していましたが、150円の壁は分厚いように思えます。仮にあるとするならば、年後半の10月~12月になると予想します。
【大阪金】
大阪金は、反落しました。ドル高が、NY金の圧迫要因になったと思います。ただし、利下げが後退しただけであり、昨日述べた金融引き締めに動くことはないため、金そのものを悲観する必要はないでしょう。
今の金は、4月のように一気に上昇する相場ではないことを理解しておきましょう。なぜならば、4月8日のNY金価格は3000ドル前後で推移していたため、トランプ関税によるインフレ懸念で3500ドル台まで一気に上昇しましたが、今は3300ドル前後で推移しています。つまり、4月の値位置と異なるということです。相場には、必ず理由があります。
大阪金は、買い方針継続と考えます。ただし、先ほども述べたように一気に上昇する期待はできないため、買い玉の出し入れをしながら、資産を増やすのが良いと考えます。しかしながら、いつ何時、金にとってプラス要因が浮上するか分からないため、買い玉は常に残しておくのが良いでしょう。
【大阪白金】
大阪白金は、上値の重い展開になりました。上値が重かった要因は、プラチナ現物価格の低迷にあります。
私は、以前からNYプラチナと現物価格との関係性を掲載してきました。本日朝方では、その価格差が30ドルまで拡大していました。昨日も述べたように、拡大するということは①NY市場で投機筋が買い煽っている②現物価格が上昇しにくくなっている③欧米金融機関がスポット(現物)買い、先物売りの反対売買が出ていることが考えられます。いずれにしても、現物価格が本日は弱含んだように思います。
こちらをご覧ください。こちらは、以前から掲載していますプラチナスポット60分足チャートになります。基本は1325ドル(赤線)~1375ドル(青線)での動きを予想し、1375ドルを上回ると1435ドルまで上昇する可能性を否定せずに、1325ドルを下回った場合は相場の変化と伝えてきました。今までは、現物争奪戦により、欧米金融機関がスポット買いをしていましたが、1325ドルを下回ると、相場は上がりにくくなるように思います。
更に、こちらもご覧ください。
こちらのチャートは、プラチナスポット日足になります。①は6月2日・3日・4日を結んだトレンドになります。1日で10ドル上昇するため、本日は1328ドルが下値ラインになります。つまり、先ほど述べた1325ドルを下回ると、①の上昇トレンドが否定されることになります。先の話をしてみ仕方がないため、引き続き現物価格で1325ドルをハッキリ下回るかを注視したいと思います。
〈NYプラチナ価格と現物価格との関係性〉
17:50時点のNYプラチナ価格は1374ドル、現物価格は1353ドルで推移しています。価格差は、朝よりも縮小し21ドルとなっております。私のブログを見ていただいている方はお分かりになると思いますが、先日まで10ドルの価格差でした。
繰り返しになりますが、私は一切強気はしていません。私の考え方は、やはり大きなレンジ5000円~6500円は意識し、その中で5900円~6300円レンジが引き下げられるか判断していきたいと思います。ちなみに、本日の大阪白金は、前日安値を下回って終えました。
【日経225】
日経225は、堅調な動きを見せました。本日の会員サイトでは、40000円前後の売り玉をまだ保持している方は、一旦決済し、様子見るのが良いと提案しました。短期トレンドが、下向きから変化したため、そのような提案をしました。
明日は、ETFの分配金捻出のため、9000億~1兆円規模の売りが出る予定です。8日もそうですが、大引け間際に出ることでしょう。ただし、昨日も述べましたように、市場はある程度予想しています。つまり、その売りで下げたところを買う投資家もいるようです。
よって、40000円は強気しにくいものの、週末SQ日まで様子を見ていきたいと思います。
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