23日に、ウクライナとロシアが和平協議を行い、ウクライナ側は来月末までに首脳会談の実施を提案したものの、ロシア側は否定的な考えを示しました。ただし、ロシア大統領補佐官は今後、少なくとも1200人ずつの捕虜を交換することで合意したと明らかにしましたが、首脳会談については「首脳会談は議論する場ではなく、決着をつけ、署名する場であるべきだ」とし、早期の開催に否定的でした。
【ドル円】
ドル円に関しては、昨日日米貿易合意を受け不透明感が和らいだことで、米国が利下げをする9月に日銀も利上げに踏み切るとの見方が広がり、上値の重い展開となりました。 米国がEUに対しても関税率を15%(書簡では30%)に引き下げる可能性があり、米国とEUが合意されると、更にドル円の上値が重くなると予想します。今は146円~148円レンジを予想していますが、米国とEUとの貿易合意となれば、145円を割り込む可能性もあります。
【大阪金】
大阪金は、大幅安となりました。おそらく、ロシアの大統領補佐官のコメントを受け、利食い売りが出たように思います。
〈私の伝えたいこと〉
私のブログでは、6月24日高値16171円を上抜けてからは利食いを意識と伝えてきており、昨日も本日も会員サイトでは前日安値を上抜けなかった場合はストップロスとした上で、16100円台からは買い拾いとしました。
毎日、一般サイトと会員サイトをご覧いただいている方はお分かりになると思いますが、当然16171円以上は利食いであるため、買いは一切考えず、しかし16100円台は試しに買い拾いとして、16150円以下から買い指値を考えるというトレードになります。しかしながら、本日終値は前日安値16173円を下回ったため、16010円で決済することも選択肢の一つになります。
〈相場は繰り返しのトレード〉
常にこのようなトレードは必要です。高値を買わず、押し目を買い拾い、しかし前日安値を下回ったのならば、買い玉決済し(あくまでも選択肢の一つ)、また相場の動きを見ながら買い拾いの繰り返しと考えます。当然、相場が上昇すると、8~10%の修正安も意識する必要があります。利益を得るためには、色々な視点で考える必要があります。
ウクライナとロシアの和平協議が進展というわけではありませんが、鎮静化する期待があるため、一旦高値を付けた可能性はあります。若しくは、数日間上値の重くなる可能性があります。
私は、常に指摘していますが、大阪金は買うか、買わないかの2択です。前日安値を下回って終えた場合は、買いは考えません。5%の押し目ならば15500円前後、8%ならば15000円前後は意識しておくべきでしょう。
【大阪白金】
大阪白金は、昨日と反対の動きをしました。昨日は、6319円を試す可能性もあるとしましたが、結果的に6293円が高値となり、夜間取引では6100円を下回ってきました。おそらく、ウクライナとロシアの和平協議を評価したように思います。
〈本日の大阪市場〉
本日8時45分のプラチナ現物価格は1424.64ドル、ドル円は146.35円、大阪白金は6179円でスタートしました。それが15時45分には、プラチナ現物価格1412.51ドル、ドル円146.29円、大阪白金6103円となりました。つまり、本来ならば8時45分に比べ60円安が換算値ですが、大阪白金は76円売られたことになります。
〈ロシアへの制裁〉
トランプ米大統領は、7月15日0時頃にロシアへの制裁を明らかにしました。その結果、プラチナよりもパラジウムが大きく反応したようです。ちなみに、その時刻のプラチナ現物価格は1383.6ドルであり、現時点(17:35)で1390ドルまで下げたということは、ロシアに対する制裁懸念が和らいだということになります。(米国がロシアに制裁を課すことで、プラチナ・パラジウムの供給不安懸念が意識される)
〈8月1日輸入する銅へ50%の関税発動〉
ウクライナとロシアの和平協議は、まだまだ継続するため、その懸念が完全に緩和したわけではありません。しかも、トランプ大統領が7月10日に、米国が輸入する銅へ50%関税を8月1日に課すとしたことも、プラチナ相場の押し上げ要因となっております。ちなみに、その時のプラチナ現物価格は1351.9ドルでした。繰り返しになりますが、1325ドル~1350ドルを下回らない限りは、依然として反発する可能性は否定できません。
〈大阪白金、天井の可能性〉
私は、6月13日ごろに、プラチナ現物価格が天井を打っているかもしれないとコメントしました。しかし、大阪白金は天井の可能性が低かったため、売りの話は一切せずに、修正安の可能性を指摘しました。しかし、そこからあれよあれよと相場が上昇し、いずれ有り得ると予想していた6000円台を短期間で付けてきました。ただし、本日大阪白金市場で、天井になり得るロウソク足が出現しました。2、3日確認する必要はありますが、明日の終値で前週安値6032円を下回った場合は、80%以上の確率で天井と判断したいと思います。(5月からの上昇相場で、大阪白金に関し、唯一天井を意識しました。)
天井を打たない相場はありません。往って来いするかは別ですが、上昇した相場に一旦終止符を打つことは、どんな相場にもあり得ます。
【日経225】
日経225は、42000円を付けてきました。買い方針継続していますが、過熱している相場であるため一呼吸おいていましたが、42000円台までアッという間に上昇してきました。
昨日も指摘しましたが、日経平均のPERは16.3倍まで上昇しています。仮に、42000円であるならば、PERは16.6倍まで上昇することになります。
日本企業の決算発表で上昇したわけでもないため、日経平均株価が上昇すると、更に割高感が強まります。そのため、今は見送ります。
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