高値圏での陰線は、相場のブレーキ役。18:18

 本日14時55分ごろに、関係筋の話として、日米関税合意によって日銀が年内に利上げできる環境が整う可能性があるとの一部報道で、ドル円は147円を割り込みました。しかし、欧州市場に入ると、再び147円を上回る展開となっています。

 日本に対する輸入関税15%へ引き下げがポジティブに反応していますが、ご存じのように『合意文書』を作成していないこともあり、未だ予断は許さないと考えるべきでしょう。しかも、25%から15%に引き下げただけであり、日本側に果たしてメリットがあったのか疑問が残るところです。

【大阪金】

 大阪金は、朝方16118円まで反発しましたが、結果的に昨日の終値と同水準まで値を下げました。

 まずは、こちらのチャートをご覧ください。

 こちらは、大阪金日足チャートになります。こちらのチャートを見て、気づかれる点があると思います。私が、以前からお伝えしています6月24日高値16171円を上回ってからは、『利食いを意識』と何度も指摘してきたことを分かっていただけると思います。ご覧いただいて分かる通り、高値を更新した後の陰線は、相場のブレーキ役になりやすいということです。

 私自身、金の売りは一切考えておらず、2022年からは買いのみの話しかしてきませんでした。その頃から比べると、価格は2倍以上まで上昇しており、どこで買っても利益を得ることができるわけですが、当然相場ですので10%~15%の修正安を入れながら上昇しています。つまり、資金配分を誤ってしまうと、その修正安で決済を迫られることになります。そうならないように、高値更新は強気せずに『利食いを意識する』のが良いと考えます。

 先ほども述べたように、高値更新後の陰線は、当面相場のブレーキ役になる可能性があります。つまり、慌てて買う必要はないということです。米国株式市場では、TACOトレード(トランプ氏は常にビビッて退く)により高値更新しております。これは相場を楽観視させる要因と考えます。高値を更新するということは、それなりのエネルギが集中しているということでもあり、一つのキッカケ次第では逆に動くリスクがあるということでもあります。つまり、唯一、金の下げ要因は、株式市場等の暴落による換金売りであり、来月初旬までは最低高値から5%の押し目を意識しておくのが良いでしょう。

【大阪白金】

 大阪白金は、朝方6176円まで反発しましたが、結果6070円で取引終了しました。昨日のブログで、本日終値が前週安値6032円を下回るようならば、80%の確率で天井と判断すると述べましたが、結果的に下回ることができませんでした。

 正直、以前にも指摘していますが、内外のプラチナ価格は高すぎると考えます。しかしながら、今の市場は、金価格よりも割安であるプラチナを買っており、下げ渋りを見せているように思います。ただし、プラチナは金とは別物です。単なる金より割安だからという理由で買うのは、やや説得力に欠けます。

 こちらのチャートをご覧ください。

 こちらは、大阪白金日足チャートになります。昨日、天井の可能性を指摘したロウソク足が、赤枠です。高値圏での前日ロウソク足を包んで終えたことで、戻り天井の可能性が高まりました。20%の確率で否定されることもありますが、私はそろそろ上昇に疲れ始める時期と予想しています。ただし、昨日もお伝えしたように、前週安値をしっかり下回って終えない限り、もう少しレンジ相場が継続する可能性もあります。

 よって、引き続き、相場の動向を確認していきたいと思います。

【日経225】

 日経225は、やはり軟調な動きを見せました。なぜ、こんなにポジティブに反応しているのか分かりません。日本の関税が25%から15%に引き下げられましたが、日本サイドの関税による負担も大きいように思います。今月末から日本企業の決算発表が行われるわけですが、そこで通期業績見通しが下方修正されれば、先日から述べている日経平均PERが更に上昇し、41000円を維持することも困難と考えます。

 ただし、現時点では7月23日の大陽線が効力を発揮しているため、〇〇〇〇〇円台までいったん売られたところは、短期買い拾ってみるのも良いでしょう。ストップロスは、当然7月23日8時45分ごろに付けた安値40250円を下回った場合と考えます。

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