トランプ大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、ロシアが停戦に応じなければ厳しい関税を課すとした期限を、8月上旬に前倒しにする意向を表明しました。同氏は、前回50日以内とした期限を今日から10日、若しくは12日後と新たな期限を述べました。
【大阪金】
大阪金は、意外に堅調な動きを見せました。ただし、先日から述べているように、高値更新後の陰線は相場上昇のブレーキ役になるため、慌てて買い急ぐ必要はないと考えます。
ましてや、7月10日10時時点のNY金価格は3325.6ドル、金スポット価格は3317.71ドルと7.89ドルの価格差が、現在では53.35ドルまで拡大しております。これは、NYプラチナと同じ現象と考えます。
つまり、現物価格よりNY金価格が大幅高ということは、①投機筋がNY市場を買っている②現物筋は、スポット買い・NY金売りに動くことが考えられます。金の場合は、市場が大きいため、これだけで相場が下落するか疑問ではありますが、NY金価格が上昇しているにもかかわらず、現物価格が上がっていないということは、頭の片隅に入れておきましょう。
【大阪白金】
朝方、ロシアへの制裁強化で現物価格が反発したものの、その後は上値の重い展開となり、現物価格1400ドルを割り込んだため、大阪白金は終始軟調な動きとなりました。未だ、日替わりメニューです。
※私は、以前のコメントを無かったことにはしません。以前の相場観を修正する場合は、必ずコメントし訂正します。
こちらのチャートをご覧ください。
こちらのチャートは、プラチナスポット(現物)240分足になります。約1か月間の相場動向です。私は、以前プラチナ現物価格が1325ドルを割り込むか注目していました。しかし、1325ドルを割り込めず、1350ドルで値固めし、1500ドル付近まで上昇しました。
このチャートをご覧いただいたということは、本日相場が下落したからと言って、更に下落するとは限らないことを意味します。先週末、大阪白金がようやく天井の可能性があるとしましたが、先週末終値が前週安値を下回れなかったため、レンジ相場の可能性を指摘しました。
つまり、未だレンジ相場継続の可能性があるということです。ただし、再三述べていますが、私自身、大阪白金6000円台を強気するつもりはありません。その理由に関しては、以前コメントしている通りであるため、割愛します。
〈相場には、必ず理由がある〉
さて、チャートに戻りますが、1400ドルを下回ったからと言って弱気はできません。①は、7月15日に1365ドル前後で推移し、ロシアへの制裁強化で、その後上昇しました。つまり、ロシアの材料が払しょくされない限り、1365ドルを下抜ける可能性は低いということになります。次に②は、1350ドル前後で推移し、中国筋が現物買いに動いた水準です。③は、1325ドル前後で推移しており、こちらも中国筋が現物を買っていました。
つまり、こちらの価格帯が下値支持線となり、大阪白金も6000円を割り込めない理由になっております。
よって、あと2~3日間は様子見たいと思います。
【日経225】
日経225は、軟調な動きを見せました。今の日経225は、米国が日本への相互関税を25%から15%に引き下げたことによるポジティブ反応を修正したようなものです。
私は、昨日のブログで、40250円を下回った場合損決済とし、突っ込み買い方針とコメントしました。価格帯は、会員サイトに掲載しております。わずかに足りず、買いは成立していませんが、40250円が相場の分岐点であることを意識しておきましょう。つまり、40250円以上で推移しているということは、相互関税引き下げが有効であるという証拠です。仮に、トランプ大統領が、日本に対して関税を25%に戻すということであれば、40000円を割り込むことでしょう。
よって、40250円を割り込まない限り、40000円台は短期突っ込み買いと考えます。
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