米国と中国の高官による2日間の貿易協議が終了しました。焦点の一つとなっていた24%分の追加関税の停止期限をめぐって、中国側は延長で合意したことを明らかにした一方で、米国側はトランプ大統領が最終的に判断するとの考えを示しました。
日本時間31日午前3時にFOMCの結果が発表されます。市場は、政策金利据え置きを予想しており、パウエルFRB議長の記者会見に注目しているようです。今月18日に、ウォラー理事がインタビューで、今月のFOMCで他のメンバーが金利据え置きを指示する場合、反対票を投じると示唆したため、それを受けたパウエル氏の発言に注目したいと思います。
【ドル円】
ドル円は、以前から指摘している146円~148円レンジで、ほぼほぼ動いております。おそらく、市場は9月に、FRBが0.25%利下げ、日銀が0.25%利上げで、145円台は織り込んだように思います。つまり、FRBが更に10月も利下げの思惑が浮上するようならば、145円を下回る可能性はあるものの、今の環境では困難が予想されます。現時点のフェドウォッチによる9月0.25%利下げ確率は64.7%であり、続いて10月0.25%利下げ確率は32.5%となっております。
【大阪金】
大阪金は、やはり底堅い反面、上値も重くなっております。繰り返しになりますが、私が注目している点はNY金と金現物との価格差です。現時点でも55ドル開いております。(昨日のコメントを参照してください)
私自身、今月初めから大阪金は、突っ込み買いを提案してきました。ただし、6月24日高値16171円を上回ったところからは利食いを意識するのが良いとし、再び7月24日に突込みを入れた大阪金をロスカット設定した上で買いとし、その日にロスカットが成立、それ以降は一切買いの話はしていません。当然、金に対しては売りは一切考えておりません。
相場は必ず上昇する、上昇しない理由があります。相場の流れが重要であるため、そのことを無視するわけにはいきません。
買いを考えるとするのであれば、①NY金と現物との価格差が10~20ドルまで縮小すること②大阪金の当日終値が前日高値を上回ることが必要です。常に、私が伝えている前日高値・安値と当日終値は、しっかりチェックするのが良いでしょう。
【大阪白金】
大阪白金は、上値も重くなってきましたが、未だ底堅い展開が続いております。昨日も述べていますが、大阪白金がどのように動くかの前に、プラチナ現物価格がどのように動くのかが重要です。一つ一つ存在している材料が否定されない限りは、レンジ相場が継続すると考えます。(昨日のコメントを参照してください)ただし、私の予想では、あと2日~6日の間に相場が動き出すように思います。
〈私の見方〉
以前から述べているように、7月10日トランプ大統領による銅に対する50%関税がきっかけとし、NYプラチナ価格が大幅上昇しました。そのため、NYプラチナとプラチナ現物との価格差が拡大(現物よりもNYが大幅高)したことで、NY市場に現物売りが入ったと考えます。そのため、NYMEX指定倉庫に18日から239121オンス(6.77トン)プラチナ在庫が増加しました。おそらく、ロンドン市場から入庫したため、プラチナリースレートが上昇したように思います。
〈私の考え方〉
私は、もう少し6000円~6200円レンジで推移すると予想します。先週末に、ようやく大阪白金で天井の可能性が高まるロウソク足が出現したと伝えたものの、先週末の終値で前週安値を下回れなかったため、レンジ相場を指摘しました。今週末終値が前週安値6040円を下回ってから判断しても遅くはありませんで、今の段階で決め打ちせずに確認作業をしていきましょう。何度もお伝えしているように、私自身、買いは一切考えておりません。
昨日のチャートを見ていただいても分かる通り、プラチナ現物価格にはいくつもの下値支持線があります。仮に下回ったとしても、一旦は買い拾われる可能性はあります。ここは、もう少しレンジ相場を意識しておきましょう。
https://first-traders.com/metal/18040/
【日経225】
日経225は、上値の重い展開になりました。これから、日本企業の決算が本格的に発表されます。注目すべき点は、会社による通期見通しです。ほとんどの企業が、第1四半期決算であるため、あまり影響はありません。ただし、通期見通しを下方修正する企業が増えると、日経平均株価は上昇しにくくなります。そこだけは注意しておきましょう。
先日、会員サイトで40500円以下は買い拾いと提案し、ロスカットを40250円以下に設定しましたが、40560円までしか下がらず不成立となりました。本日の会員サイトでは、短期トレンドが変化し始めたため、40500円以下では買い指値を出さずに、様子見と伝えております。
いずれにしても、相場の分岐点は40250円であり、この価格を基準としながら短期トレードをするのが良いでしょう。
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