先週末の米雇用統計は、非農業部門雇用者数7.3万人増加(市場予想14.7万人増加)、失業率4.2%(同4.2%)とし、更に5月雇用者数1.9万人増加(14.4万人増加)、6月1.4万人増加(14.7万人増加)に大幅下方修正したことで、9月FRBによる0.25%利下げ確率が37.7%から89.8%に上昇し、ドル円は150円半ばから一気に147円まで急落しました。
昨年8月を思い出させる米雇用統計でしたが、昨年8月の株式・為替市場は、日銀による予想外の利上げがきっかけとなり、大幅下落を演じたわけです。しかも、昨年は個人投資家が株式現物・信用を大量に買い越ししていたこともあり、その手仕舞い売りが一斉に入ったため、行き過ぎた急落となりました。ちなみに、現在の個人投資家は、株式現物・信用を大量に売っており、本日の下落は『恵みの雨』といったところだったように思います。(個人投資家ポジションの反対は、海外投資家になります。)
本日は、簡単にコメントいたします。
【大阪金】
大阪金は、堅調な動きを見せました。先週もコメントしたように、7月31日17時安値16010円を下値サポート(ストップロスの目安)とし、買い方針と考えます。本日の会員サイトでも述べています。しかし、以前とは異なり、7月23日高値16326円前後では、買い玉の利食いを意識するのが良いと考えます。なぜならば、今回(7月24日から7月31日)の下落は、高値から3%しか下げていないため、その反動も限定的と予想します。
ただし、基本は買いのみです。買うか、買わないか、利食い売りするかの3択です。
【大阪白金】
大阪白金は、やはり5700円台は買い拾われやすかったようです。まだ、私の見ているテクニカル(日足)は、売りに転換していません。そのため、反発もあり得ると考えます。ここからは、どこまで下げたかではなく、どこまで値を戻したか、注視するのが良いでしょう。と言いますのも、相場下落時にどこまで下がるか、相場上昇時にどこまで上がるかは、誰にもわかりません。つまり、下がる道中(上がる道中)で、どこまで戻ったかが強弱のバロメーターになります。
今回の下落は、7月31日の大陰線がキーになっております。(下落理由は先週のブログをご覧ください)その陰線を軸に考えるべきでしょう。しかも、6月末から7月末まで約1か月間6000円以上で揉み合いを演じていたわけであり、通常で考えると6000円を上回ることができないと判断することができます。
よって、今は大きく崩れる相場ではないため、時間と戻り幅を意識しながらテクニカルの変化を待ちたいと思います。
【日経225】
日経225は、予想外に切り返してきました。本日の会員サイトでは、心理的な節目である40250円を下抜けたため、39500円~40250円レンジを予想しました。しかし、現在(17:30)では、40400円台まで浮上しております。
冒頭でも伝えたように、昨年とは国内内部要因が異なります。昨年は個人投資家買い・海外投資家売りでしたが、現時点では個人投資家売り・海外投資家買いになっております。しかも、自社株買いが入っていることもあり、本日のような下落は買いたい投資家が多かったように思います。
先週末の米雇用統計の結果は、サプライズになりましたが、FRBの利下げ前倒しの可能性を考えると、一概に悲観することもできません。ただし、現状FRBは利下げをしていないわけであり、米国経済が減速傾向にある事実は変わらないため、高値を買うような相場ではないと考えます。
よって、売り玉は40250円より高い価格で決済しており、少し様子を見て考えたいと思います。
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